しっとりとした雨粒が草花を濡らす梅雨の季節。どんよりとした雨の日が多いと、植物が傷みやすく、お庭の雰囲気もどこか暗くなりがちです。
そんな季節におすすめしたいのが、雨の風景にしっくりと馴染み、じめじめとした空気の中でも明るい花を咲かせて庭を彩ってくれる多年草です。環境が合えば植えっぱなしでも毎年花を咲かせてくれるため、忙しい日々のなかでも無理なくガーデニングを楽しめますよ。
今回は、梅雨の時期に見頃を迎え、お庭を爽やかに演出してくれる比較的育てやすい多年草を厳選して3種、参考価格とともに紹介します。
1. この記事で紹介する「植えっぱなしで毎年梅雨に花が咲く多年草」
- アガパンサス
- アスチルベ
- タチアオイ(ホリホック)
梅雨の時期に咲く花々は、雨に濡れることでより一層その色彩を深め、瑞々しい表情を見せてくれます。そんな雨の似合う植物たちを詳しく見ていきましょう。
記事の後半では「宿根草・多年草・一年草の違い」や「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」についても、わかりやすくお伝えします。
2. 植えっぱなしでローメンテ!毎年梅雨に美しい花が咲く多年草3選
2.1 スタイリッシュな花姿が美しい「アガパンサス」
スッと長く伸びた花茎の先に、小さな花を花火のように丸く集めて咲かせるアガパンサス。涼しげなブルーや清楚なホワイトなど爽やかな花色が多く、ジメジメとした梅雨の庭を美しく演出してくれます。
スッキリとした立ち姿がスタイリッシュで、モダンな雰囲気や洋風のお庭によく合います。暑さに強い常緑種と寒さに強い落葉種があり、常緑種は花のない時期もグランドカバーとしても活躍してくれます。
日当たりと水はけの良い場所を好みますが、半日陰でも育ち、湿気にも乾燥にも比較的強いため、手入れの手間があまりかかりません。年々少しずつ広がりながら育つため、場所に余裕を持たせて植え付けましょう。
※参考価格:400円~1000円前後(3号ポット苗)
2.2 日陰に強く、ふわふわの花穂が魅力的な「アスチルベ」
アスチルベは、ふんわりとした円錐形の花穂が魅力的。雨に濡れると花穂がしっとりと落ち着き、さらに繊細で美しい姿を楽しめます。
花色は白、ピンク、赤紫など、パステルカラーの優しい色合いで、ナチュラルガーデンや愛らしい雰囲気のお庭におすすめ。日陰に強いため、梅雨の時期に暗くなりがちな日陰の庭も明るく彩ってくれるお花です。
強い直射日光を嫌い、半日陰から日陰のやや湿り気のある場所を好みます。梅雨が明けたら、乾燥に注意して育てましょう。
※参考価格:300円~1000円前後(3号ポット苗)
2.3 梅雨の庭を華やかに彩る「タチアオイ(ホリホック)」
梅雨の時期に、まっすぐに高く伸びた茎の下の上に向かって順々に花を咲かせるタチアオイ。梅雨入りのころに花が咲き始め、梅雨が明けるころに咲き終わると言われています。
ハイビスカスに似た華やかな花は、お庭のフォーカルポイント(視線を集める場所)として大活躍。花色は赤、ピンク、白、黄色、黒赤色など非常にバリエーション豊かで、一重咲きや八重咲きなどの咲き方も多様です。
草丈が高くなるため、花壇の後方に植えると良いでしょう。日当たりと水はけの良い場所を好み、根付けば水やりの手間もほとんどかかりません。
※参考価格:300円~800円前後(3号ポット苗)
3. 植えっぱなしで梅雨に花が咲く多年草で、雨が楽しみになる庭づくり
今回は、梅雨の時期に見頃を迎え、お庭を美しく彩ってくれる多年草を3つご紹介しました。どんよりとしたお天気が続くと気分も沈みがちになりますが、雨粒をまとって生き生きと輝く花たちの姿は、私たちに静かな癒やしと喜びを与えてくれます。
ご自宅の環境に合った植物を選んで植えれば、植えっぱなしでも毎年美しい花を咲かせ、季節の移ろいを感じさせてくれる多年草たち。ぜひ、雨の日が少しだけ楽しみになるような、素敵なお庭を作ってみてはいかがでしょうか。
4. 【ガーデニング豆知識】一年草・多年草・宿根草の違いとは?
一年草・多年草・宿根草の違いを整理しておきましょう。
- 一年草:発芽からタネができるまでのサイクルがワンシーズンで完結する植物。
- 多年草:開花後も生長を続け、翌年以降も開花が楽しめる植物。常緑性と落葉性がある。
- 宿根草:落葉性の多年草を特に区別して「宿根草」と呼ぶことがある。開花後地上部分の茎や葉が枯れ、根は生きたまま休眠する植物。
※分類には諸説あります。
※園芸品種では、常緑多年草でも「宿根草」や「宿根」と表記されている場合があります。
5. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?
さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。
- 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
- 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
- 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
- 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。
「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。
可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。
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