「玄関先の小さなスペースにシンボルツリーを植えたいけれど、日当たりが悪い…」「あまり手間がかからなくて育てやすい庭木を植えたい」
このように考えている方には、日陰に強く成長がゆっくりな庭木がおすすめ。さらに、冬でも葉をつけている常緑樹を選べば、1本植えるだけで玄関先が一年中おしゃれな雰囲気になりますよ。
この記事では、植栽メンテナンス業務を7年間経験した樹木医でもある筆者が、日当たりが悪い場所でも元気に育ち、狭い場所でも手入れの手間が少ない、シンボルツリーにおすすめの常緑樹を3種厳選して、参考価格とともに紹介します。
1. この記事で紹介する「ローメンテで日陰に強い常緑シンボルツリー」
ソヨゴ1/11
igaguri_1 istockphoto.com
- アセビ
- ヒメシャリンバイ
- ソヨゴ
記事後半では「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」についても、わかりやすくお伝えします。
2. 狭いスペースOK!日陰の玄関先に植える《常緑シンボルツリー》3選
2.1 春に釣鐘型の愛らしい花が咲く「アセビ」
アセビ2/11
Alex Manders/shutterstock.com
早春から春にかけて、白やピンク色の小さな壺型の花をすずなりに咲かせる姿が愛らしいアセビ。モダンな雰囲気の庭やナチュラルガーデン、洋風の庭まで、多様な建物の雰囲気に自然となじみます。
コンパクトサイズで管理しやすく、鉢植えシンボルツリーとしても楽しめます。花もちがよく、枝物としても流通があるので、切り花にして部屋に飾るのも素敵です。
自然と樹形が整うため、剪定はあまり必要ありません。切り戻しなどの剪定を行う場合は、花が終わった直後が適しています。植物全体に毒があるため、小さなお子様やペットがいご家庭では、植える場所や管理に注意してください。
※参考価格:2000円~4000円前後(5号ポット苗)
2.2 コンパクトに育ち、小ぶりな葉と春に咲く花が美しい「ヒメシャリンバイ」
ヒメシャリンバイ3/11
igaguri_1/shutterstock.com
小さく艶やかな葉が上品な印象を与えるヒメシャリンバイ。成長が緩やかで樹形がコンパクトにまとまりやすいため、玄関脇やアプローチなどの狭い場所にも無理なく植えられます。
春から初夏にかけては白や淡いピンク色の小さな花を咲かせ、同時に芽吹く赤い新芽と緑の葉との美しいコントラストを楽しむことができます。葉が密生するため、目隠しを兼ねたい場所にもおすすめです。
乾燥気味の環境を好むため、風通しと水はけのよい場所に植えましょう。潮風にも強いため、海が近い地域でも育てられます。剪定をする場合は、花が終わった直後に行うと花数への影響を抑えられます。
※参考価格:1万1000円~2万円前後(高さ1.5m前後)
2.3 風にそよぐ葉音と赤い実が魅力のナチュラルな庭木「ソヨゴ」
ソヨゴ4/11
Honki Kumanyan/shutterstock.com
明るいグリーンの葉と、風に揺れて葉同士がこすれ合うときの「しゃらしゃら」という音が爽やかなソヨゴ。密になりすぎない自然な枝ぶりで、玄関先に圧迫感を与えることなく、どんなスタイルの外観にも優しく馴染みます。
春には控えめで可憐な白い花を咲かせ、雌木を選べば秋には可愛らしい赤い実をつけるなど、常緑樹でありながら季節の移ろいを感じさせてくれます。
乾燥しすぎない、風通しのよい場所を好みます。成長はゆっくりで樹形も自然と整いますが、環境が良ければ5m以上の高さまで成長するため、ある程度まで大きくなったら数年に一度切り戻し剪定を行うとよいでしょう。
参考価格:1万5000円~2万5000円前後(高さ1.5m前後)
3. 日陰に強い常緑シンボルツリーで、玄関先をおしゃれ空間に
今回は、日陰になりがちな玄関先でも元気に育ち、シンボルツリーとして活躍する常緑樹を3種類ご紹介しました。日当たりが十分でなくても、植物選びの工夫次第で、緑豊かで洗練された空間を作ることができます。
ご紹介した庭木はどれも成長が緩やかで、頻繁な手入れを必要としないため、ガーデニング初心者さんやお忙しい方でも取り入れやすいのが魅力です。
ぜひ、ご自宅の環境に合う庭木を植えて、玄関先をおしゃれに演出してみてはいかがでしょうか。
4. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?
日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い5/11
出所:LIMO編集部作成
さいごに、日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いも整理しておきましょう。
- 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
- 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
- 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
- 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。
「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。
もし可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。
5. 今読まれている「おすすめガーデニング記事」6選
5.1 日陰の定番花《アジサイ》増やすなら今!【挿し木の仕方&適した時期】おすすめ品種3選も紹介
日陰の定番花《アジサイ》増やすなら今!【挿し木の仕方&適した時期】おすすめ品種3選も紹介
アジサイの挿し木の適期や、挿し穂のつくり方・水揚げ・土に挿す手順などを詳しく解説します。初心者でも増やしやすい、おすすめのアジサイ3選もご紹介。お気に入りのアジサイを挿し木で増やしてみませんか?
5.2 【日陰と湿気に強い植物】梅雨~夏のシェードガーデンを彩る《花&カラーリーフ》おすすめ9選
【日陰と湿気に強い植物】梅雨~夏のシェードガーデンを彩る《花&カラーリーフ》おすすめ9選
梅雨時期のジメジメした日陰の庭を美しく彩る「湿気に強い植物」をご紹介。アジサイやアスチルベといった日陰でも健気に咲く花をはじめ、雨の季節が待ち遠しくなるようなおすすめのカラーリーフを厳選しました。
5.3 【猛暑・西日・乾燥に強い花】ローメンテで夏~秋ずっと鮮やかな花が咲く《一年草&多年草》3選
【猛暑・西日・乾燥に強い花】ローメンテで夏~秋ずっと鮮やかな花が咲く《一年草&多年草》3選
本格的な夏が近づく季節。過酷な猛暑や西日、乾燥にも負けず、秋まで長く花を楽しめる植物を取り入れませんか?手入れの負担を減らしながら、庭先を鮮やかに彩るおすすめの一年草と多年草を3つご紹介します。
5.4 【玄関先に植える常緑低木】1本だけでも一年中おしゃれ!虫が付きにくくコンパクトな庭木3選
【玄関先に植える常緑低木】1本だけでも一年中おしゃれ!虫が付きにくくコンパクトな庭木3選
「玄関に植植物を植えておしゃれにしたいけれど、手入れの時間が取れないし、虫も苦手…」とお悩みの方におすすめの、狭い場所でも育てやすく虫がつきにくい、おしゃれでコンパクトな常緑低木を3種ご紹介します。
5.5 1苗でこんもり大きく育つ!夏の暑さに強くて〈今から秋までずっと咲く花〉3品種。切り戻しなどの手間なくモリモリ満開に!
1苗でこんもり大きく育つ!夏の暑さに強くて〈今から秋までずっと咲く花〉3品種。切り戻しなどの手間なくモリモリ満開に!
切り戻しなどの面倒な手間は不要!植え替えて水やりするだけで、40〜50日後にはこんもりドーム状に満開になる初心者向けの夏花3選を、実際の栽培写真と育て方のコツとともに紹介します。
5.6 「家庭菜園」を始めるならコレ!ダイソー「栽培セット ちりめん青しそ」が初心者にぴったりだった!土も種も入って110円!
「家庭菜園」を始めるならコレ!ダイソー「栽培セット ちりめん青しそ」が初心者にぴったりだった!土も種も入って110円!
ダイソーの「栽培セット ちりめん青しそ」は種と用土がひとつになった手軽な栽培キット!110円で家庭菜園デビューできるアイテムです。今回は、家庭菜園初心者の私が実際に育ててみたポイントを解説します。
鈴森 真樹