2. 年齢の推移に伴って平均給与はどのように変化するか
一般的には、年齢を重ねて業務経験やキャリアを積んでいくほど、それに連動して年収も引き上がっていくと考えられがちです。
近年では、大手企業を中心に初任給のベースアップが実施されるなど、若い世代の給与水準にも変化の兆候が現れています。しかし、年齢階層別の平均給与に注目すると、男女間でその推移の形は大きく異なっています。
男性の平均給与に関しては、年齢のステップアップとともに順調に伸びていく特徴があります。
具体的には、25〜29歳では437.6万円ですが、30代や40代へと進むにつれて着実に数字を伸ばし、55〜59歳を迎えた段階で734.6万円に達して最高値を記録します。この50代後半の時期において、男性の平均給与は目標として意識される1000万円の数字に近付いていきます。ただし、定年退職や役職定年を迎えることになる60〜64歳に差し掛かると、604.4万円へと大きく減少する点も特徴的です。
これに対して、女性の年齢階層別の推移は全く異なる動きを見せます。女性の場合、25〜29歳時点で370.1万円となった後は、55〜59歳の356.2万円に至るまでの間、すべての年齢層において350万〜370万円台の範囲内を推移し、ほとんど横ばいの状態から変化しません。女性の平均給与が最高値となるのは45〜49歳の368.6万円であり、男性のように50代に向けて大きな上昇カーブを描くことはありません。
このように、30代になってからは、年齢が進むにつれて男女間の給与の開きが広がり続ける構造となっており、年齢に伴う年収の増加という現象は、主に男性側の傾向が強く反映されたトレンドであることが分かります。
