3. 年金額を増やす選択肢「繰下げ受給」とは?
厚生年金の平均受給額は月額15万円程度で、30万円以上を受け取る人は非常に少ないのが実情です。
しかし、受給開始のタイミングを調整することで、年金額を増やせる可能性があることはご存じでしょうか。
公的年金には「繰下げ受給」という制度が設けられています。
これは、原則として65歳から受け取りが始まる年金の開始時期を遅らせることで、将来の受給額を増やすことができる仕組みです。
繰下げ受給を利用すると、受給開始を1カ月遅らせるごとに年金額が0.7%ずつ増えていきます。
例を挙げると、70歳まで受給開始を遅らせると年金額は42%増え、75歳まで繰下げた場合は最大で84%の増額となります。
長生きした場合、生涯にわたって受け取る年金の総額が増える可能性があるため、老後の収入をより安定させるための一つの方法として注目されています。
ただし、受給開始を遅らせている期間は年金を受け取れないため、その間の生活費を別に確保しておく必要があります。
また、個人の健康状態や家族の状況、働き方などによって有利不利が変わるため、繰下げ受給がすべての人にとって最善の選択とは限りません。
ご自身の将来のライフプランや資産状況を考慮しながら、最適な受給開始時期を検討することが重要です。
このような制度を正確に理解しておくことは、老後資金に関する不安を軽減する一助となるでしょう。
続いて、公的年金についてよくある疑問点を見ていきましょう。
