4. 年金を増やす方法
将来の年金を少しでも増やすために、有効な方法をいくつか見ていきましょう。
4.1 年金を増やす方法1. 付加保険料や国民年金基金
自営業などで国民年金にのみ加入している方は、国民年金保険料に加えて月額400円の付加保険料を支払うことで、年金額に「200円×付加保険料納付した月数」が上乗せされます。
もしくは、国民年金基金に加入し、任意の掛け金を支払うことで年金額を上乗せできます。ただし、付加保険料と国民年金基金は併用できません。
4.2 年金を増やす方法2. iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoで老後資金を積み立てるのであれば、掛け金はすべて所得控除の対象で、受取時の税制優遇も受けられます。
さらに運用商品なので、本来であれば運用益に20.315%の税金がかかりますが、iDeCoは運用期間中の運用益が非課税となるメリットもあります。税制優遇を受けながら、銀行預金よりもお金が増やせる可能性があるのです。
4.3 年金を増やす方法3. 長く厚生年金に加入する
厚生年金の受給額は、支払った保険料や加入期間によって決まります。
保険料は収入によって決まるので、年収が高いほど受給額が増えますし、加入期間を伸ばすことでも金額を上げられます。
また、繰下げ受給を検討することも有効です。こうした方法を活用するには、健康であることが大前提となります。
5. まとめにかえて
直近の年金データに加え、過去の推移を確認していきました。
「年金なんてどうせもらえない」「どんどん減っている」と思っている方にとっては意外にも、近年上昇が進んでいるのです。
しかし長い目でみれば、大きく増えているわけではありません。一方で物価上昇はどんどん進んでいるため、直近では「年金上昇率よりも物価上昇率が上回る」つまり実質は目減りという状況もみられるのです。
年金を増やす方法も解説しましたが、老後の備えは年金だけとは限りません。預貯金を貯める、資産運用を行う、支出を減らす、働く期間を延ばすなども大事な視点です。
広く考えれば、そのための健康管理も重要な老後対策となるでしょう。
いずれにしても、自助努力がとても大切になります。まずは自身の年金見込額を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「女性のライフスタイルの変化等に対応した年金の在り方に関する検討会報告書資料編」
- 厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「令和4年度の年金額改定についてお知らせします」
太田 彩子