「年金だけで毎月20万円を受け取れたら安心」と考える人は少なくないでしょう。しかし、実際に年金を毎月20万円受給している人はどの程度いるのでしょうか。
今回は、国民年金・厚生年金の平均受給月額や、毎月20万円以上の年金を受給している人の割合について解説します。
あわせて、シニア世帯の平均的な生活費も確認しながら、老後の家計について考えていきましょう。
なお、公的年金の仕組みや受給額分布に関する詳しい解説は、下記の記事より一部を引用・参照しています。本文中の引用部分は引用ブロックで示しています。
1. 3つのポイント
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厚生年金の平均受給月額は15万289円、国民年金は5万9310円 -
月20万円以上を受給できる人は、厚生年金受給者全体の18.8%にとどまる -
65歳以上・単身世帯の生活費は月16万1435円。年金だけでの生活は厳しい水準
2. 公的年金は「国民年金」と「厚生年金」の2種類
日本の公的年金は、国民年金と厚生年金の2種類です。
「国民年金」は原則としてすべての人が加入するため、2階建て構造の1階部分に例えられます。
また、2階部分にあたる「厚生年金」は、会社員や公務員として働く人が国民年金に上乗せする形で加入します。
- 日本国内に住む20〜60歳未満のすべての人が加入
- 保険料は定額(2026年度は1万7920円)
- 将来の受給額は保険料納付済期間により決定
【2階部分:厚生年金】
- 会社員や公務員が国民年金に上乗せする形で加入
- 保険料は給与・賞与に応じて定率
- 将来の受給額は収入や加入期間に応じて決定
次章では、それぞれの平均受給月額を見ていきましょう。
3. シニア世代の年金額はいくら?「国民年金」と「厚生年金」の平均受給月額を紹介!
厚生労働省年金局の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、国民年金・厚生年金のそれぞれの平均受給月額を確認します。
3.1 「国民年金」の平均受給月額
- 全体:5万9310円
- 男性:6万1595円
- 女性:5万7582円
3.2 「厚生年金」の平均受給月額
- 全体:15万289円
- 男性:16万9967円
- 女性:11万1413円
※国民年金部分を含む
厚生年金は現役時代の収入が将来の年金額に影響するため、国民年金と比較すると男女差・個人差が開きやすいのが特徴です。
4. 【厚生年金】毎月20万円以上受給できる人の割合は?
2026年度の国民年金支給額は、満額で月7万608円です。
そのため、年金を月20万円以上受給できるのは、国民年金+厚生年金を両方受け取る厚生年金受給者となります。
ここでは、厚生年金の受給額ごとの人数分布を見ていきましょう。
- 1万円未満:4万3399人
- 1万円以上~2万円未満:1万4137人
- 2万円以上~3万円未満:3万5397人
- 3万円以上~4万円未満:6万8210人
- 4万円以上~5万円未満:7万6692人
- 5万円以上~6万円未満:10万8447人
- 6万円以上~7万円未満:31万5106人
- 7万円以上~8万円未満:57万8950人
- 8万円以上~9万円未満:80万2179人
- 9万円以上~10万円未満:101万1457人
- 10万円以上~11万円未満:111万2828人
- 11万円以上~12万円未満:107万1485人
- 12万円以上~13万円未満:97万9155人
- 13万円以上~14万円未満:92万3506人
- 14万円以上~15万円未満:92万9264人
- 15万円以上~16万円未満:96万5035人
- 16万円以上~17万円未満:100万1322人
- 17万円以上~18万円未満:103万1951人
- 18万円以上~19万円未満:102万6888人
- 19万円以上~20万円未満:96万2615人
- 20万円以上~21万円未満:85万3591人
- 21万円以上~22万円未満:70万4633人
- 22万円以上~23万円未満:52万3958人
- 23万円以上~24万円未満:35万4人
- 24万円以上~25万円未満:23万211人
- 25万円以上~26万円未満:15万796人
- 26万円以上~27万円未満:9万4667人
- 27万円以上~28万円未満:5万5083人
- 28万円以上~29万円未満:3万289人
- 29万円以上~30万円未満:1万5158人
- 30万円以上:1万9283人
「国民年金+厚生年金」の受給額が月20万円以上の人は、厚生年金受給者の18.8%という結果でした。
ただし、この数字には国民年金のみの受給者は含まれていません。
年金受給者全体で考えると、月20万円以上を受給している人の割合はさらに低くなります。





