3. 【シニアの生活意識】満足度は4カ国中トップではない?世界と比較して見えた高い就労意欲
内閣府「令和8年版高齢社会白書」の国際比較調査から、日本の高齢者の生活実態と意識の特徴が見えてきました。これまでに見てきた「厚生年金の平均年金月額」を踏まえ、これからの高齢期の暮らし方や選択肢を考えるためのデータを紹介します。
3.1 生活満足度は4カ国の中で最も低い水準に
「現在の生活に満足しているか」という問いに対し、日本の65歳以上の約8割(79.2%)が「満足している」または「まあ満足している」と回答しました。一見高い数字ですが、他国と比較すると最も低い水準にとどまっています。
- スウェーデン:96.6%
- アメリカ:93.6%
- ドイツ:88.5%
- 日本:79.2%
3.2 際立つ就労意欲、約4割が「仕事を続けたい」
一方で、「収入を伴う仕事をしたいか」という問いには、欧米3カ国では7割以上が「辞めたい(仕事をしたくない)」と回答したのに対し、日本は39.0%が「仕事をしたい(続けたい)」と回答しました。経済的な補填や社会とのつながりを求め、リタイア後も働くことへ高い意欲を持つ日本のシニア層の現状が浮き彫りとなっています。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)