2. 【高齢者世帯の収入依存度】4割以上が年金のみで暮らす現実
老後の生活を支える柱である年金ですが、高齢者世帯におけるその依存度は非常に高いものとなっています。厚生労働省の「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」各種世帯の所得等の状況を見てみると、公的年金・恩給を受給している高齢者世帯のうち、総所得に占める年金・恩給の割合が「100%(つまり年金のみ)」という世帯は43.4%にのぼります。
さらに「80〜100%未満」の世帯(16.4%)を合わせると、年金を受給している高齢者世帯の約6割が、定期的な収入の8割以上を年金に頼って生活しているのが現状です。このように、現役時代の就労所得や財産所得といった「定期的な収入源」を持たない世帯が多いことは、老後の生活水準が年金額にいかに直結しているかを表していると言えるでしょう。定年後のライフプランを安定させるためにも、年金以外の準備について今から考えておくことが大切になりそうです。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)