6. 監修者コメント:複数ある「申請主義」の制度を、まとめて確認する方法
日々お金のニュースに触れていると、加給年金や年金生活者支援給付金のような各種給付を「年金に自動的に上乗せされる」と誤解されている方が少なくありません。実際には、これらはすべて申請主義の制度であり、ご自身から年金事務所やハローワークに手続きをしなければ、対象であっても支給されません。
特に加給年金は、老齢厚生年金の請求手続きの中に組み込まれているケースが多く、配偶者の年齢や加入期間の確認が漏れていると、本来受け取れるはずの金額を見逃してしまうことがあります。年金請求書を提出する際は、「加給年金の対象になっていないか」を必ず確認する一言を添えるとよいでしょう。
雇用保険の給付についても同様で、再就職手当・高年齢雇用継続給付・高年齢求職者給付金はそれぞれ申請窓口や必要書類が異なります。60歳前後で働き方が変わるタイミングでは、年金事務所とハローワークの両方に相談し、ご自身が使える制度を一度まとめて確認しておくことをおすすめします。
参考資料
- 日本年金機構「初めて老齢年金を請求するとき」年金請求書(国民年金・厚生年金保険 老齢給付)様式第101号
- 日本年金機構「か行 加給年金額」
- 日本年金機構「加給年金額と振替加算」
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
- 日本年金機構「老齢(補足的老齢)年金生活者支援給付金の概要」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「Q&A~高年齢雇用継続給付~」
- 厚生労働省「令和7年4月1日から高年齢雇用継続給付の支給率を変更します」
- 日本年金機構「年金と雇用保険の高年齢雇用継続給付との調整」
- 厚生労働省「再就職手当のご案内」
- 厚生労働省「離職されたみなさまへ<高年齢求職者給付金のご案内>」
- 国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」
- 日本年金機構「在職老齢年金の計算方法」
- LIMO「【2026年最新】60歳・65歳以上がもらえるお金・公的給付金一覧!年金上乗せ・雇用保険・医療介護の申請漏れを防ぐ完全ガイド!「知っておきたい」お金の仕組みを徹底解説 【元厚労省担当記者監修】加給年金・高年齢雇用継続給付・高額療養費から非課税世帯向け支援までシニア向け手当を網羅!失業手当との「併給調整」の罠とは?」
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中本 智恵
