庭や玄関先、ベランダなどの空間をパッと華やかに彩ってくれる、春から秋の定番花「ペチュニア」。次々とたくさんの花を咲かせてくれる姿は、日々眺めているだけで元気をもらえますよね。

春から晩秋まで長く花を楽しめるペチュニアですが、実は雨に当たると花が傷みやすい品種が多く、高温多湿の梅雨時から夏は少し注意が必要です。また、たくさん花を楽しんでいるうちに、だんだんと勢いよく伸びた茎が乱れてきたりして、「このままで大丈夫かな?」と心配になることも。

そこで今回は、梅雨の蒸れを防ぎつつ、秋まで長く「こんもり」と咲かせるために欠かせない「切り戻し」と、切った部分を利用して予備の株を作れる「挿し芽」について、実際の作業写真と驚きの「ビフォーアフター」を交えながら実践レポートしていきます!

夏の定番花、ペチュニア1/17

夏の定番花ペチュニアの花

LIMOガーデニング部撮影

※本記事で紹介する商品情報などは執筆時点(2026年6月26日)のものです。
※開花時期や生育スピードは、お住まいの地域や育てている環境によって異なりますので、ご注意ください。
※挿し芽や挿し木で増殖して、品種登録された植物を他人に譲渡したり、販売したりすることは、種苗法で禁止されています。あくまで自分で楽しむという目的に限定して挿し芽を楽しんでくださいね。

1. 〈実践レポート その1〉姿が乱れた「冬越しペチュニア」切り戻しビフォーアフター

成長が早いペチュニアは、気がついたときには株が乱れてしまっていた……ということもありますよね。

ペチュニアは本来多年草ですが、寒さに弱いため、日本では晩秋までの一年草として扱われることの多い植物です。しかし、冬でも比較的暖かい地域では、霜や寒風が当たらない暖かい場所で管理することで、冬越しできることもあります。

今回は、関西地方で育てているペチュニアが「無事に冬越しできた」と喜んで様子を見ているうちに、株が盛大に乱れてしまったため、実際に「切り戻し」に挑戦しつつ、カットした部分を「挿し芽」にしてみました。その後の成長も含めて、ビフォーアフターをレポートしていきますね。

1.1 【Before】昨年購入して夏越し・冬越ししたペチュニアが乱れ気味に……

冬越しして2年目を迎え、株が乱れたペチュニアの花2/17

株が乱れたペチュニアの花

LIMOガーデニング部撮影

昨年2025年の春にお迎えし、ベランダで栽培していた八重咲きのペチュニア。無事に夏越し・冬越しをしたものの、様子をみているうちに、一部だけがどんどん成長して、株姿が乱れてしまいました。

4月下旬にも、手前の部分があまりに伸びていたのでカットしたのですが、5月に入って成長スピードが速くなったこともあり、さらに乱れるという結果に。つぼみがたくさんついていると、ついついためらってしまいそうになりますが、梅雨の蒸れ対策も兼ねて、今回はバッサリ切り戻しを実行することにしました。

1.2 【作業中】わき芽を残してバッサリと切り戻し!

ペチュニアの切り戻し、黄色いラインを目安にカットしていきます3/17

ペチュニアの切り戻し

LIMOガーデニング部撮影

バッサリ切り戻した直後のペチュニア4/17

バッサリ切り戻したペチュニア

LIMOガーデニング部撮影

ペチュニアの葉や茎は、ベタベタしているので、土などがついてしまうと、なかなかとれないので扱いには注意が必要です。また、この感触が苦手で、花がら摘みや切り戻しなどの世話も億劫になりますよね。でも、ひと手間かけることで、すくすく成長してくれる頼もしい花でもあります。

今回の切り戻しでカットする位置を決めるときは、残す葉の付け根にある小さな「わき芽」の少し上で切ることで、わき芽が株に残るようにしました。

また、ハサミから病気などに感染しないように、使う前に市販のアルコールスプレーで清潔な状態にしてから作業しましたよ。

1.3 【After】約1か月後!再びこんもりと美しい姿を取り戻しました

5/17

切り戻しから約1か月後のペチュニア

LIMOガーデニング部撮影

バッサリと切り戻してから約1か月が経ちました。残しておいたわき芽が元気に育ち、見事なまでにこんもりとした美しい姿へ大復活!思い切ってハサミを入れたことで、株全体が生き生きとし、再び可愛らしい表情を見せてくれています。

LIMOガーデニング部が教える「切り戻し」のコツ

まったく葉が残っていない状態まで切り詰めてしまうと、株へのダメージが大きく、水やり等の管理が難しくなるため、枯れる原因になってしまうこともありますので注意してくださいね。
また、このまま育て続けると、また茎が伸びて乱れてきてしまうので、丸く高さが揃うように「再度軽く切り戻し(摘心)」をすると、さらにこんもりと大きく育てることができますよ。
切り戻し後は固形肥料を適量与え、1週間程度は半日くらい日が当たる「半日陰」で休ませてあげると、新しい枝葉が育ちやすくなります。

2. 〈実践レポート その2〉挿し芽(夏の予備株)の約2か月後は……ビフォーアフター

続けて、切り戻しでカットしたペチュニアの元気な茎を「挿し芽」にして増やしてみましたので、その経過もレポートしていきます。

ペチュニアは日本の厳しい夏の暑さや長雨が少し苦手なため梅雨から夏の時期に、蒸れて枯れてしまうこともあります。「挿し芽」にして育てておくと、万が一、親株が梅雨の蒸れや夏の暑さでダメになってしまったときの「予備の株」として花をつなぐことができますよ。

2.1 【Before】カットした部分を整えて、挿し穂をつくります

カットしたペチュニアの茎で挿し穂をつくります6/17

カットしたペチュニアの茎で挿し穂をつくる写真

LIMOガーデニング部撮影

2~3節ごとになるように切ったうえで、花やつぼみ、下のほうの葉を取り除きます。水に1時間ほどつけてしっかり吸水させたら、肥料が入っていない「挿し芽用の土」に挿し、直射日光の当たらない明るい日陰で管理しました。

2.2 【途中経過 その1】挿し芽してから約2~3週間後、大きく育って根もしっかり成長

7/17

挿し芽にしたペチュニア

LIMOガーデニング部撮影

ポットに植え付けていたペチュニアの挿し芽は、どんどん葉が出てきて大きく育ってきました。

ペチュニアの挿し芽の根8/17

ペチュニアの挿し芽の根っこ

LIMOガーデニング部撮影

約3週間後くらいに、ポットから出してみたところ、しっかり根が出ていたので、ハンギング鉢に植え付けしました。

2.3 【途中経過 その2】植え付けから約1か月後、すでに新しいつぼみができています

挿し芽から約1か月半後のペチュニア9/17

挿し芽から約1か月半後のペチュニアの写真

LIMOガーデニング部撮影

ハンギング鉢に植え付けてから約1か月後、さらに葉が増えて、つぼみがついています。小さな茎からここまで立派に育ってくれると嬉しいですね。

2.4 【After】さらに約1か月後!次々とお花を咲かせる立派な株に成長しました

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挿し芽してから約2か月半後のペチュニア

LIMOガーデニング部撮影

つぼみが確認できてから、さらに約1か月が経ちました。次々と可愛らしいお花を咲かせ、すっかり一人前のペチュニアに成長してくれました!手間をかけて育てた挿し芽が立派に咲き誇る姿を見ると、ガーデニングの喜びもひとしおですね。

3. 切り戻しや挿し芽で、ペチュニアの花を長く、たくさん楽しめます

八重咲きのペチュニア

夏の定番花ペチュニアの花

LIMOガーデニング部撮影

今回は、ペチュニアを秋まで長く楽しむための「切り戻し」と「挿し芽」を実践したようすを、ビフォーアフターの比較を交えてレポートしました。

これから梅雨明けに向けて本格的なシーズンを迎えるペチュニア。株のようすを見ながら、切り戻しや挿し芽に挑戦して、1つの苗でさらにガーデニングを楽しんでみるのもいいかもしれませんね。

挿し芽や挿し木で増殖して、品種登録された植物を他人に譲渡したり、販売したりすることは、種苗法で禁止されています。あくまで自分で楽しむという目的に限定して楽しんでください。

4. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い11/17

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。

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