3. 見直しで影響を受ける人・受けない人を整理

影響を受ける可能性が高い人は、子どものいない以下の人です。

  • 2028年度末時点で30代の女性:終身給付から有期給付へ移行する可能性があります(20代の女性は現行制度でも有期給付の対象です)
  • 60歳未満の男性:新たに遺族厚生年金の受給対象となる可能性があります

一方、基本的に影響を受けないのは、以下のような人です。

  • 現在すでに遺族厚生年金を受給中の人
  • 18歳年度末まで(障害がある場合は20歳未満)の子どもがいる
  • 2028年度末時点で40歳以上の女性
  • 60歳以降に遺族厚生年金の受給権が発生する人

このように、原則として影響をほとんど受けない人も存在するため、報道だけを見て過度に不安になる必要はないといえるでしょう。

4. 共働き夫婦が検討しておきたいこと

現在、夫婦ともに働いている現役世代の方は、住宅ローンの返済や子どもの教育費、老後資金の準備など長期間にわたる支出があるケースが多いです。もし配偶者に万一のことがあった場合、遺族年金だけで生活を維持するのは簡単なことではないでしょう。

さらに、遺族厚生年金制度が今後も改正される可能性はゼロではなく、現在よりも支給対象者が限定されることも考えられます。遺族年金制度を利用するだけでなく、自分でも備えることが求められるといえるでしょう。

具体的には、生命保険の保障内容を確認し、万が一のことが起きても対応できるかどうかを確認したり、NISAやiDeCoなどを活用し、計画的な資産形成を進めると良いでしょう。