3. 【コラム】夏ボーナスの使い道に見る《みんなの投資意識の変化》
このような状況のなか、まとまった資金が入るタイミングでの家計のやりくりにおいて「投資」を意識する人が増えているようです。
三井物産デジタル・アセットマネジメント株式会社が実施した「夏のボーナスの使い方に関する実態調査(2026年)」によると、5年前と比べて「特に増えた使い道」として「投資」を挙げた人が60.8%にのぼり、「預貯金」(21.1%)の約3倍となりました。
「投資が増えた」と回答した割合を世代別に見ても、40歳代は71.1%に達しており、現役世代が投資へのシフトを牽引していることがわかります。
また、ボーナスのうち最も大きな割合を占める使い道としても「投資」(39.8%)がトップとなり、「預貯金」(24.9%)を上回っています。
一方で、預貯金も各層で2〜3割を占めていることや、資産規模が少ない層ほどローン返済や教育費など別の役割も大きいことから、投資一辺倒ではなく預貯金とも並存させながら資産形成を模索している姿がうかがえます。
4. 「純資産」を意識した家計管理へ
40歳になると介護保険料の徴収も始まり、社会保険料の負担が増えます。
同時に、65歳の定年退職まで残り20年余りとなるため、目の前の住宅ローンや教育費の支払いに対応しつつ、「老後資金」の準備も視野に入れ始める時期とも言えるでしょう。
預貯金の額だけでなく、住宅ローンなどの「負債」を差し引いた『純資産』を意識していく視点が欠かせません。
物価高の影響が懸念されるなか、現金のみでの貯蓄に加え、新NISAなどを活用し、「積立・長期・分散」の原則に則った資産運用を家計に組み込むことも有効な選択肢の一つです。
参考資料
著者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。早稲田大学第一文学部史学科卒。学参系編集プロダクションなどで校閲・編集・執筆を経験。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年2月12日更新)
監修者
LIMO編集部貯蓄解説班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
主なメンバーは野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、日本生命保険相互会社出身の村岸理美など。
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CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2026年6月17日)