6. 【新NISA】始める前に確認したいデメリットと注意点を解説
新NISAを効果的に活用するためには、制度のメリットだけでなく、事前に知っておくべき注意点やデメリットにも目を向けることが重要です。
新NISAは、年間の投資枠が拡大され、非課税期間も無期限になるなど、以前の制度よりも格段に利用しやすくなりました。その一方で、長期にわたる資産運用が前提となるため、ご自身の「リスク許容度」を把握したうえで、将来的にいつ、どのように資産を売却していくかについても考えておくことが大切です。
積立投資を続ける過程では、市場が大きく下落する局面に遭遇することもあるでしょう。実際に、世界の株式市場は長期的に見れば成長を続けてきましたが、短期的には何度も急落を経験しています。
そのため、積立投資の特性や価格変動リスクを理解し、「もし価格が下がったときにどう行動するか」をあらかじめ決めておくことが、冷静な判断につながります。
また、どの金融商品を選ぶかも重要なポイントです。金融庁が公表する『つみたて投資枠対象商品届出一覧』(2026年5月25日更新)によれば、対象商品は300本を超えており、定期的に見直しや追加が行われています。
選択肢が豊富なだけに、「人気があるから」といった理由だけで安易に選ぶのではなく、長期間安心して保有できるか、自分の運用方針に合っているかをしっかりと見極める必要があります。
さらに、NISA口座の税制上の特徴として、「損益通算」ができない点も知っておく必要があります。これは、NISA口座で発生した損失を、他の課税口座で得た利益と相殺して税金の負担を軽くすることができない、というルールです。
加えて、損失を翌年以降に繰り越して控除を受けられる「繰越控除」も適用されないため、こうした税制上の制約についても理解しておくことが求められます。