2. 年金15万円でも「毎月約3万円の赤字?」 シニア世帯のシビアな家計事情

仮に平均額である15万円を受給できたとしても、安心できるわけではありません。

総務省の「家計調査報告 家計収支編 2025年」によると、65歳以上の単身無職世帯における1カ月の消費支出(生活費)は14万8445円に上っています。

65歳以上の無職単身シニア「ひと月の家計収支」2/7

65歳以上の無職単身シニア「ひと月の家計収支」

出所:総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」

社会保険料などを差し引いた可処分所得は11万8465円となっており、標準的なシニア単身世帯では毎月約3万円(正確には2万9980円)の赤字が発生。

貯蓄を取り崩しながら生活を維持している厳しい現実が明確になっています。

2.1 世論調査が浮き彫りにする「年金生活の苦しさ」と物価高の波

J-FLEC(金融経済教育推進機構)の「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」からも、リアルな声が浮かび上がります。

60歳代・70歳代世帯「年金にゆとりがない理由」3/7

60歳代・70歳代世帯「年金にゆとりがない理由」

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとにLIMO編集部作成

「年金でさほど不自由なく暮らせる」割合

  • 60歳代・70歳代ともにわずか8%〜12%台

「日常生活費もまかなうのが難しい」単身世帯

  • 60歳代で50.7%、70歳代で35.5%が日々の生活費にも窮していると回答しています。

生活にゆとりがない最大の理由

  • 60歳代・70歳代のいずれの世帯類型で、50%以上が「物価上昇等」を理由のトップに挙げており、インフレが家計を強く圧迫しています。