2. 【貯蓄4000万円超世帯のリアル】高額貯蓄を持つ世帯の年収はいくら?
ここからは、貯蓄4000万円以上を保有する世帯の収入状況に注目してみましょう。
総務省統計局の同調査では、貯蓄額ごとの年間収入も公表されています。
貯蓄現在高が4000万円以上の世帯における平均年収は、次のとおりです。
- 二人以上世帯全体(貯蓄4000万円以上):平均年収837万円
- 勤労者世帯のみ(貯蓄4000万円以上):平均年収1107万円
勤労者世帯に限ると、貯蓄4000万円以上の世帯は平均年収が1000万円を超えており、高い収入水準にあることが分かります。
一方で、二人以上世帯全体の平均年収は837万円となっています。
これは、現在は年金収入が中心であっても、長年の資産形成や退職金の受け取りなどによって多額の貯蓄を保有しているシニア世帯が含まれているためと考えられます。
3. 貯蓄額の分布から見える、資産状況の「二極化」とは
平均値や中央値だけでは実態を把握しにくいため、貯蓄額ごとの分布も見ていきましょう。
3.1 二人以上世帯全体の貯蓄分布
- 100万円未満:10.1%
- 100~200万円:5.4%
- 200~300万円:4.8%
- 300~400万円:3.8%
- 400~500万円:4.1%
- 500~600万円:4.2%
- 600~700万円:3.4%
- 700~800万円:3.3%
- 800~900万円:3.1%
- 900~1000万円:2.5%
- 1000~1200万円:5.8%
- 1200~1400万円:4.3%
- 1400~1600万円:4.3%
- 1600~1800万円:3.1%
- 1800~2000万円:3.1%
- 2000~2500万円:7.0%
- 2500~3000万円:5.2%
- 3000~4000万円:7.5%
- 4000万円以上:15.2%
3.2 働く世帯(勤労者世帯)の貯蓄分布
- 100万円未満:11.2%
- 100~200万円:6.5%
- 200~300万円:5.6%
- 300~400万円:4.5%
- 400~500万円:4.8%
- 500~600万円:4.8%
- 600~700万円:3.8%
- 700~800万円:3.6%
- 800~900万円:3.3%
- 900~1000万円:2.7%
- 1000~1200万円:6.0%
- 1200~1400万円:4.6%
- 1400~1600万円:4.3%
- 1600~1800万円:3.2%
- 1800~2000万円:3.2%
- 2000~2500万円:6.3%
- 2500~3000万円:4.6%
- 3000~4000万円:6.3%
- 4000万円以上:10.9%
3.3 世帯主が65歳以上のシニア世帯の貯蓄分布
- 100万円未満:7.7%
- 100~200万円:3.7%
- 200~300万円:3.4%
- 300~400万円:2.8%
- 400~500万円:3.2%
- 500~600万円:3.4%
- 600~700万円:2.6%
- 700~800万円:2.9%
- 800~900万円:3.0%
- 900~1000万円:2.3%
- 1000~1200万円:5.6%
- 1200~1400万円:3.9%
- 1400~1600万円:4.4%
- 1600~1800万円:3.1%
- 1800~2000万円:3.3%
- 2000~2500万円:8.2%
- 2500~3000万円:6.2%
- 3000~4000万円:9.0%
- 4000万円以上:21.1%
貯蓄額の分布を見ると、世帯の属性によって状況が大きく異なることが分かります。
二人以上世帯全体では、「200万円未満」の世帯が15.5%であるのに対し、「4000万円以上」の世帯も15.2%を占めており、資産状況の差が大きいことがうかがえます。
また、勤労者世帯では4000万円以上の割合が10.9%にとどまる一方、世帯主が65歳以上のシニア世帯では21.1%となっています。
この結果から、現役世代とシニア世代では貯蓄状況に大きな違いが見られることが分かります。
次章では、こうした資産の差と年収との関係について詳しく見ていきましょう。