体が硬い子どもが増えている
子どもたちの運動能力は年々、低下傾向にあるといわれています。昔のように野山でのびのびと遊ぶ機会が格段に減っていることなど、さまざまな理由があるでしょう。同時に、柔軟性も低下しつつあります。体が硬い子どもが多くなっているのです。
柔軟性は人間にとって非常に大切なものです。柔軟性は、筋肉と腱が伸びる能力のことを指します。この柔軟性が低い、つまり体が硬いとケガをしやすくなってしまうのです。
また、「習い事人気ランキング」を見てみると、「ダンス」や「体操教室」、「バレエ」などが人気であることがわかります。ほかにも、ランクには入っていませんが、今、小学生の女の子たちの間ではチアダンスがブームになっていたりもします(参照:子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」)。
小・中学校でダンスの授業が必修化したことも記憶に新しいところ。こういったスポーツパフォーマンスの向上のために「硬い体を柔らかくしたい」という子どものニーズも増えているようです。
そこでオススメしたいのが「トップギアストレッチ」です。
これは、「前屈しても全く指が床に届かない」ほど体が硬かった私が、今では「柔軟王子」と呼ばれるほどの柔軟性を手に入れたメソッド。ほかのストレッチメソッドと違うのは、ギュウギュウと押さえつけたり、体にムリをさせることなく‟最速で柔軟性が身につく“ところです。
脳科学をベースにした「PNFストレッチ」と筋膜のゆがみを正常に戻す「筋膜リリース」という、2つの科学的アプローチを用いたメソッドです。
「ビールマンポーズを決めたい」人にも
このメソッドは、フィギュアスケートの「ビールマン」、新体操の「バックル」のような難易度の高いポーズを決めたい!というハイレベルなニーズにも対応します。
私が主催するストレッチ講座にも、バレエや新体操、フィギュアスケート、チアダンスなどのスポーツで上を目指す子どもたちが多く訪れ、「今まで色々なスタジオに行ってもやりたいポーズが全くできなかったのに、10分でできるようになった」という子も多くいます。
もちろん、このストレッチは大人にも有効です。先日、フィギュアスケーターの髙橋大輔選手からご依頼いただき、ストレッチ法をお伝えしました。髙橋選手は2018年に現役復帰を発表されましたが、私がお伝えしているストレッチ法はお子さんだけでなく、何歳からでもすぐに効果を感じられます。
体が硬くなる原因は加齢ではありません。年齢に関係なくストレッチを日々の習慣にしていれば30代でも高齢者でも体は柔らかくなります。
次から、「トップギアストレッチ」の具体的なやり方をご紹介しますので、ぜひ親子で楽しみながら行ってみてください。
ボールを蹴るパワーもアップ
部位別にさまざまなストレッチ法がありますが、今回は「もも前側(大腿四頭筋、腸腰筋)のストレッチ」を解説しましょう。