7. まとめ:物価上昇のなかで老後資金とどう向き合うか

これまで見てきたように、2026年度の年金額は増額されたものの、物価上昇が続く現状では、多くのシニア世帯が生活の厳しさを感じています。

J-FLEC(金融経済教育推進機構)の調査によると、70歳代の単身世帯では35.5%が「日常生活費の確保が難しい」と回答しており、老後の家計に余裕を感じられない実態が浮かび上がります。

70歳代の生活実感《二人以上世帯・単身世帯》8/8

70歳代の生活実感《二人以上世帯・単身世帯》

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとにLIMO編集部作成

来週には、改定後の新しい金額での年金支給が始まります。この機会に、まずは「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」でご自身の正確な受給見込み額を確認し、申請すれば受け取れる可能性のある給付金がないかチェックすることが大切です。

公的年金は老後生活の基盤ですが、インフレが進む環境では、年金だけに依存する生活には限界もあります。預貯金や投資、保険など、さまざまな手段を組み合わせ、長期的な視点でご自身の老後資金を準備していくことが、これまで以上に重要といえるでしょう。

参考資料

マネー編集部年金班