7. まとめ:物価上昇のなかで老後資金とどう向き合うか
これまで見てきたように、2026年度の年金額は増額されたものの、物価上昇が続く現状では、多くのシニア世帯が生活の厳しさを感じています。
J-FLEC(金融経済教育推進機構)の調査によると、70歳代の単身世帯では35.5%が「日常生活費の確保が難しい」と回答しており、老後の家計に余裕を感じられない実態が浮かび上がります。
来週には、改定後の新しい金額での年金支給が始まります。この機会に、まずは「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」でご自身の正確な受給見込み額を確認し、申請すれば受け取れる可能性のある給付金がないかチェックすることが大切です。
公的年金は老後生活の基盤ですが、インフレが進む環境では、年金だけに依存する生活には限界もあります。預貯金や投資、保険など、さまざまな手段を組み合わせ、長期的な視点でご自身の老後資金を準備していくことが、これまで以上に重要といえるでしょう。
参考資料
- 厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」II 各種世帯の所得等の状況
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「加給年金額と振替加算」
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
- 日本年金機構「老齢(補足的老齢)年金生活者支援給付金の概要」
- 政府広報オンライン「年金の手続。国民年金の第3号被保険者のかたへ。」
- 日本年金機構「国民年金の第3号被保険者制度のご説明」
- 厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」
- 厚生労働省「令和6年簡易生命表の概況」1 主な年齢の平均余命
マネー編集部年金班
