2. 【60歳代・70歳代】貯蓄額の分布から見える「リアルな格差」
平均値は一部の富裕層によって引き上げられる傾向があるため、より実態に近い「分布割合」も見ておきましょう。
最新の調査データ(金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」)を確認すると、60歳代・70歳代の貯蓄事情は「持っている層」と「持っていない層」の二極化が鮮明になっています。
2.1 60歳代・二人以上世帯の金融資産保有額
- 平均: 2683万円
- 中央値: 1400万円
- 貯蓄ゼロ(金融資産非保有): 12.8%
- 貯蓄2000万円以上: 39.6%(※2000~3000万円未満12.4%+3000万円以上27.2%)
2.2 70歳代・二人以上世帯の金融資産保有額
- 平均: 2416万円
- 中央値: 1178万円
- 貯蓄ゼロ(金融資産非保有): 10.9%
- 貯蓄2000万円以上: 37.5%(※2000~3000万円未満12.3%+3000万円以上25.2%)
退職金や長年の積立などにより、「2000万円以上」の十分な資産を確保できている世帯が各年代で約4割近く存在する一方で、日々の生活費で精一杯となり貯蓄を持たない「貯蓄ゼロ」の世帯も約1割を占めています。
平均値の「2000万円超」という数字だけで安心したり悲観したりするのではなく、シニア世代の家計は世帯ごとに大きな格差があるのがリアルな現状です。

