2. 原則6月に届く年金振込通知書とは?「手取り」の見方

日本年金機構によると、年金振込通知書は、年金額の改定や控除内容の変更があった時期に原則送付される通知書です。偶数月(6月・8月・10月・12月・2月・4月)の15日に振り込まれる年金について、額面、控除(介護保険料・後期高齢者医療保険料・所得税・住民税など)、差し引きの振込額(手取り)が一覧で記載されています。

2.1 通知書には何が書いてあるか

6月に届く通知書では、令和8年度(2026年度)の改定後の年金額が反映され、これから1年間に振り込まれる予定額が確認できます。見方のポイントは次の3点です。

  • 額面(年金支払額):改定後の年金額そのもの
  • 控除:社会保険料(介護・医療)と税金(所得税・住民税)の合計
  • 控除後振込額(手取り):実際に口座へ振り込まれる金額

家計を考えるうえで大切なのは、額面ではなく「手取り」です。額面が前年より増えても、社会保険料や税が増えれば、手取りは思ったほど増えないこともあります。通知書が届いたら、まず手取りの欄を確認したいところです。

2.2 おひとりさまの家計収支は「手取り」でみる

総務省統計局「家計調査報告〔家計収支編〕2025年(令和7年)平均結果の概要」によると、65歳以上の単身無職世帯の1か月の家計収支は次のとおりです。

  • 実収入:13万1456円(うち社会保障給付が大半)
  • 可処分所得(手取り):11万8465円
  • 消費支出:14万8445円
  • 毎月の不足分:▲2万9980円

毎月およそ3万円、年間で約36万円の不足が出ている計算です。この不足分は基本的に貯蓄などから取り崩して補うことになります。おひとりさまは家計を一人分でやりくりすることになります。だからこそ、額面ではなく手取りで毎月の収支を把握し、必要なら早めに見直していくことが大切です。