2. 65歳以上の約15%が「軽度認知障害(MCI)」に該当

2.1 MCIは認知症の一歩手前の状態

軽度認知障害は英語でMild Cognitive Impairment、略してMCIと呼ばれます。厚生労働省の「あたまとからだを元気にする MCIハンドブック」は、MCIを「認知症の一歩手前の状態」と説明しています。

記憶力などの認知機能に低下が見られるものの、日常生活は自立して送れる段階を指します。

認知症は日常生活に支障をきたす段階ですが、MCIはまだその手前にあり、生活への影響は限定的です。早期に気づき適切に対応すれば、進行を緩やかにできる可能性があります。

2.2 年間で認知症に進む人、健康な状態に戻る人

同ハンドブックは、MCIの人がその後どのように変化するかも示しています。

1年あたり約5〜15%が認知症へ進行する一方、約16〜41%は健康な状態に戻るとされています。MCIは固定された状態ではなく、生活習慣の改善で良い方向に動かせる余地が残されている段階です。

物忘れが目立つ、同じ話を繰り返す、慣れた作業に時間がかかるといった変化は、気づきのサインになります。本人や家族がそうした変化に気づいた段階で、かかりつけ医や地域包括支援センターへ相談する流れが望まれます。