養老保険では普通養老、終身保険では普通終身(倍型)の比率が高くなっている。
かんぽ生命のお金はどのように運用されているのか
かんぽ生命の2019年6月末の総資産は73兆4557億円。
そのうち、全体の約半分である38兆951億円を国債で運用している。次いで多いのが、地方債で10%、外国債券(※注)で9%、貸付金で9%、社債で8%となっている。
国内民間生保最大手の日本生命の2019年3月末時点での総資産が78兆8095億円(単体では68兆847億円)であることを考えると、かんぽ生命の巨大さがお分かりになるであろう。
ちなみに、日本生命の2019年3月期の一般勘定資産66兆8267億円の資産運用内訳が公社債が35.2%、外国証券が29.7%、株式が13.4%、貸付金が11.1%であることを考えると、かんぽ生命の資産運用の資産構成は国債に偏っていることが分かる。
※注:個別銘柄の債券のほか、それぞれの資産のみを投資対象とする投資信託を含む。
日本を代表する生命保険会社といえるかんぽ生命。今回の同社の対応と今後の契約数の変化から目が離せない。
参考資料
- かんぽ生命「日本郵政グループにおけるご契約調査及び改善に向けた取組について」
- 生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」
- 日本生命保険相互会社「日本生命の現状 2019 本編」
青山 諭志