シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はカレーチェーン店「CoCo壱番屋」を運営する壱番屋(7630)の、2019年7月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2019年8月6日に更新された壱番屋の2019年7月の既存店売上高は、対前年同月比99.3%でマイナス成長となりました。
内訳は客数97.1%、客単価102.3%となり、客数のマイナスが響きマイナス成長となっています。
また、全店売上高も99.4%とマイナス成長となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。
既存店売上高は、前期から全ての月でプラス成長が継続しましたが、7月に遂にマイナス成長に転じました。これまでは客数のマイナス月が生じても、客単価のプラスでカバーできていましたが、7月の客数97.1%は前期以降で最も低い数字となったことが響いている模様です。
全店売上も前期から全ての月でプラス成長が続きましたが、既存店同様7月にマイナス成長となりました。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は昨年6月の5,300円を天井に下落しましたが、12月26日の3,815円を底に上昇。3月後半に5,000円目前で失速したものの7月に再び上昇を開始し、現在は5,100-5,200円付近での取引が継続中です。昨年6月の5,300円を上方ブレイクできるか注目されます。
前期及び今期を通じ、7月は既存店と全店で初のマイナス成長になりました。この落ち込みが一時的なものに留まるのかが注目されます。
参考資料:2019年7月度月次情報
LIMO編集部