3. 世界シェア65%超!圧倒的な競争優位性を持つ「フォーカス事業」
利益の主力はまだ銅の販売ですが、JX金属がこれから伸ばそうとしている「フォーカス事業」には、世界を席巻する圧倒的な技術力があります。
インタビュワーからフォーカス事業の具体的な製品について疑問が投げかけられると、泉田氏は「半導体用ターゲット材」と「圧延銅箔(あつえんどうはく)」の2つを挙げて解説しました。
半導体用ターゲット材とは、半導体のシリコンウェハ上に電子回路や配線を作るための「PVD工程」という作業で必要になる高純度な金属材料のことです。
専門的な言葉が並びますが、要するに「これがないと世界の半導体が作れない」というほどの最重要パーツです。JX金属は、このターゲット材でなんと世界シェア約65%を握っています。
さらに、情報通信分野で使われる「圧延銅箔」という製品に至っては、世界シェア約78%を誇ります。
これは「FPC(フレキシブルプリント基板)」と呼ばれる、スマートフォンなどの内部でぐるぐると曲げることができる電子基板に使われる極薄の金属箔です。ただ薄くするだけでなく、均一に伸ばし、曲げても断線しない高い精度が求められます。
こうした圧倒的なシェアを背景に、泉田氏はJX金属の競争優位性を高く評価しています。
「抑えるところは抑えてるのよ」
世界中のAIサーバーや最新のスマートフォンが進化を続ける裏側には、JX金属の技術力が不可欠な存在として組み込まれているのです。
