5. 【新NISA】50歳から積立が大変になる理由は「ボーナスの使い方」にもある

5.1 積立額だけでは見えない家計の違い

老後資金づくりを考える際、「毎月いくら積み立てるか」に目が向きがちです。しかし実際には、同じ月5万円の積立であっても、年齢によって家計への負担感は大きく異なります。

特に違いが表れやすいのが、夏と冬のボーナスの使い道です。

投資に回せる余裕資金があるかどうかは、年齢だけでなく、その時期に抱えている支出によっても左右されます。

5.2 20代・30代はボーナスを資産形成に回しやすい

若い世代は、住宅ローンや教育費などの大きな支出をまだ抱えていないケースが少なくありません。

もちろん個人差はありますが、独身または子どもが小さい家庭であれば、ボーナスの一部を貯蓄や投資に回しやすい傾向があります。

たとえば、夏と冬のボーナスからそれぞれ10万円ずつ新NISAで積み立てるだけでも、年間20万円の投資額になります。

こうした積み重ねを20年、30年と続けられることが、若いうちから始める大きな強みといえるでしょう。

5.3 50代は教育費や住宅費が重なりやすい

一方で50代になると、家計の状況は大きく変わります。

子どもの大学進学費用や仕送り、住宅ローンの返済、親の介護費用など、まとまった支出が発生しやすい時期でもあります。

ボーナスが支給されたとしても、

  • 住宅ローンの繰上返済
  • 教育費の補填
  • 家の修繕費
  • 自動車の買い替え

などに充てられることが多く、若い頃のように投資へ回せる余裕が限られるケースも少なくありません。

5.4 若いうちに始めるメリットは「運用期間」だけではない

資産形成において若いうちに始める利点として、複利効果や長期運用がよく挙げられます。しかし、それだけではありません。

人生のなかで比較的自由に使えるお金が多い時期に投資を始められることも、大きなアドバンテージです。

50歳から老後資金づくりを始めようとすると、限られた期間のなかで大きな金額を積み立てる必要があります。一方で20代・30代から始めれば、ボーナスも活用しながら無理のないペースで資産形成を進めやすくなります。

積立投資の差は、単なる利回りや期間だけではなく、「人生のどのタイミングで始めるか」によっても生まれるのです。