4.3 ケース3:老齢基礎年金を繰上げ受給している方
最後に、老齢基礎年金を繰上げ受給している方のケースです。
年金生活者支援給付金の受給権が発生する見込みの方には、65歳になる誕生月の初旬(1日生まれの場合は前月の初旬)に「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が郵送されます。
書類が手元に届いたら、必要事項を記入し、同封の目隠しシールを貼ってから切手を貼り、ポストに投函してください。
※支給要件に該当するかどうか確認できない方には、年金生活者支援給付金請求書(A4型)と、所得情報を確認するための所得状況届が送付されます。
初回の申請手続きは必要ですが、一度手続きをすれば、その後は支給要件を満たし続ける限り継続して給付金を受け取ることが可能です。
もし支給要件から外れた場合は、「年金生活者支援給付金不該当通知書」が届き、給付金の支給は停止となります。
なお、2025年1月以降に65歳に到達し、日本年金機構から「年金生活者支援給付金請求書(はがき)」が届いた方は、「電子申請による提出」も選択できるようになりました。
電子申請で提出した場合は、郵送での提出は不要です。
5. 高齢者世帯の生活意識調査:「苦しい」との回答が半数超
ある調査では、高齢者世帯の半数以上が「生活が苦しい」と感じているという実態が明らかになっています。
高齢者の生活意識を調査した、厚生労働省の「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」を参考に、その詳細を見ていきましょう。
この調査によると、高齢者世帯の生活意識は以下の通りです。
5.1 高齢者世帯の生活意識
- 大変苦しい:25.2%
- やや苦しい:30.6%
- 普通:40.1%
- ややゆとりがある:3.6%
- 大変ゆとりがある:0.6%
「大変苦しい」と「やや苦しい」を合計した「苦しい」と感じている世帯の割合は、55.8%と半数以上にのぼります。
また、「普通」と回答した世帯よりも、生活が「苦しい」と感じている世帯の方が多いという状況がうかがえます。
6. まとめ
物価高が家計を圧迫する現在、多くの高齢者世帯が経済的な厳しさを感じています。
このような状況下では、国や自治体が提供する支援策をしっかりと活用することが重要です。
今回ご紹介した「年金生活者支援給付金」は、年金やその他の所得が一定基準以下の場合に受け取れる支援制度です。
ただし、この給付金は自動的に支給されるものではなく、ご自身で申請手続きを行う必要がある点に注意しましょう。
このほかにも、お住まいの自治体が独自に実施している支援策など、利用できる制度があるかもしれません。
最新の情報については、自治体の公式サイトなどで確認することをおすすめします。
※金額等は執筆時点の情報に基づいています。
※当記事は再編集記事です。
参考資料
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
- 日本年金機構「老齢(補足的老齢)年金生活者支援給付金の概要」
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度 特設サイト」
- 厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況 令和7年 12月」
- 日本年金機構「老齢基礎年金を新規に請求する方の請求手続きの流れ」
- 日本年金機構「令和7年度の年金生活者支援給付金請求書(はがき型)の送付について」
- 日本年金機構「65歳の誕生日を迎えた方で、老齢基礎年金を繰上げ受給している方」
- 厚生労働省「Ⅱ 各種世帯の所得等の状況」
- LIMO「来月、6月15日は年金支給日!《自動では振り込まれない》「年金生活者支援給付金」はいくらもらえる?受給要件と給付金の手続きを解説」
橋本 優理

