新緑が目にまぶしい季節となり、そろそろ梅雨の足音が聞こえてくる頃になりました。雨の日が続くと気分も沈みがちですが、ガーデニングにとっては恵みの雨でもあります。
雨に濡れた植物は、晴れた日とは違うしっとりとした表情を見せてくれます。特に、雨粒をまとって輝く花や、優しい香りを放つ植物は、曇り空の下でも庭を穏やかで洗練された雰囲気にしてくれるでしょう。
今回は、雨に濡れても風情があり、比較的育てやすい「多年草・低木」を厳選。甘い香りを楽しめるクチナシや、ふわりとした花穂が魅力のアスチルベなど、梅雨時期の庭を華やかに演出する植物を紹介します。
じめじめした季節を、植物の力で心地よく楽しむヒントとして参考にしてください。
1. 梅雨の庭を彩る、雨に映える多年草・低木3選
- ヘメロカリス:雨の日でも庭を明るく見せる、色とりどりの花が魅力の多年草
- アスチルベ:風にそよぐ柔らかな花穂が、半日陰の庭をおしゃれに彩る多年草
- クチナシ:甘い香りと純白の花が美しい常緑低木。雨に濡れると一層透明感を増します
2. アジサイ以外にも!梅雨シーズンに楽しむ美しい花々
雨に濡れた土の香りや、雨上がりの澄みきった空気は、この季節ならではの心地よさがあります。ここでは、そんなしっとりとした庭の風景に馴染む3つの植物の魅力をご紹介します。
2.1 一日花が次々咲く「ヘメロカリス」鮮やかな色彩で雨の庭を明るく
ヘメロカリス1/7
Mariola Anna S/shutterstock.com
雨空の下で沈みがちな梅雨の庭に、鮮やかな彩りを加えてくれるのがヘメロカリスです。赤やオレンジ、優しいピンクなど多彩な花色があり、どんな庭にも華やかさをもたらす多年草として人気があります。
個々の花は一日でしぼむ「一日花」ですが、初夏から夏にかけて新しい花が次々と開花するため、長い期間楽しむことができます。育てやすい点も魅力ですが、花数が多いため、咲き終わった花をこまめに摘み取ることで、株の見た目をきれいに保ち、次の開花を促せます。
※参考価格:500~1000円前後(3号ポット苗)
2.2 雨に濡れても美しい「アスチルベ」柔らかな花穂が庭をロマンチックに
アスチルベ2/7
znmysteryPhoto/shutterstock.com
小さな花が集まってできた、綿毛のように柔らかな花穂が魅力的なアスチルベ。雨粒の重みで優雅に頭を垂れる姿は、梅雨の庭に繊細でロマンチックな雰囲気をもたらす落葉性の多年草(宿根草)です。
切り花やドライフラワーとしても人気があり、お部屋のインテリアに取り入れるのもおすすめです。夏の強い日差しや過度な乾燥は苦手なので、直射日光を避けた明るい半日陰の涼しい場所での栽培が適しています。乾燥を防ぐために、株元を腐葉土などでマルチングしてあげると、美しい葉と花穂を長く楽しめるでしょう。
※参考価格:500~1000円前後(3号ポット苗)
2.3 甘い香りに癒やされる「クチナシ」雨に映える純白の常緑低木
クチナシ3/7
pittaya/shutterstock.com
初夏の訪れを告げる、甘く豊かな香りが特徴の常緑低木、クチナシ。三大香木の一つに数えられ、光沢のある深い緑の葉と純白の花びらのコントラストは、和風・洋風どちらの庭にも上品な雰囲気を与えます。
雨に強い植物ですが、梅雨の時期には少し注意が必要です。長雨によって株元が過湿にならないよう、風通しの良い環境を保つことが大切です。特に鉢植えの場合は、過湿や風通しの悪さが病気の原因になることがあるため、置き場所を工夫するとよいでしょう。
また、初夏から秋にかけてはオオスカシバの幼虫による葉の食害が発生しやすいため、定期的に葉の裏などを確認することをおすすめします。風に乗ってふわりと届くその香りは、心を和ませてくれるでしょう。
※参考価格:1300円前後(4号ポット苗)
3. まとめ:梅雨の庭を植物とともに楽しむ
今回は、雨の日の庭を優しく、そしておしゃれに演出してくれる多年草と低木を3種類ご紹介しました。
ご紹介したヘメロカリス、アスチルベ、クチナシは、いずれも適度な湿気を好みますが、過湿には注意が必要です。それぞれの植物の特性に合わせた環境を整えることで、雨の多い季節でも元気な姿を見せてくれます。
今年の梅雨は、アジサイだけでなく“雨に映える植物”にも目を向けながら、自分らしい庭づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
※この記事は再編集記事です
参考資料
【アジサイだけじゃない】梅雨シーズンに咲く美しい花《低木・多年草3選》
5. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?
日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い4/7
出所:LIMO編集部作成
さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。
- 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
- 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
- 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
- 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。
「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。
可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。
6. こちらの「ガーデニング」記事もおすすめ!
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LIMOガーデニング部