2. ルノー第28回円貨社債(2026)の発行要項
ルノー債の発行要項は以下の通りです。
- 銘柄名:ルノー第28回円貨社債(2026)
- 発行総額:1000億円
- 利率:3.02%
- 年限:4年
- 利払日:毎年6月4日、12月4日
- 償還日:2030年6月4日
- 申込期間:2026年5月25日~2026年6月3日
- 払込期日:2026年6月4日
- 最低投資金額:100万円
- 格付:A-(R&I)/ A-(JCR)
- 引受会社:SMBC日興証券(単独案件)
2.1 市場金利の上昇と「仮条件」の中身をチェック
債券市場の環境は、比較対象となる先行銘柄が登場した2026年2月時点から大きく変化しています。
長期金利(10年債利回り)が一時2.8%をつけるなど歴史的な高水準で推移するなか、5年物の中期金利も軒並み上昇しています。2~3月に1.5%台~1.7%台で推移していたものが、足元は2%超にシフトしています。
新発債のプライシングに際しては、自身の既発債や、直近に登場した格付け(信用力)や年限が同じか近い先行銘柄の水準などを参考にする手法が一般的です。
ルノー債に年限や格付けが近い個人向け社債は、R&Iで1ノッチ(段階)、JCRで2ノッチ、それぞれ信用力が上位の名古屋鉄道5年債(1.947%)と光通信4年債(2.520%)が2月から3月にかけて先行していました。
一方で、これらの銘柄が条件決定した2~3月に比べて、利回りのプライシング根拠となるベース金利は大きく上昇していました。
2.2 仮条件レンジは1.85~3.85%
5月12日に提出された「訂正発行登録書」において、ルノー債では1.85~3.85%の仮条件レンジが提示されました。
下限は、仮条件が提示された翌13日に条件決定した5月募集の個人向け国債「固定金利型5年債」1.89%(税引前)を0.04%下回りました。一方で、上限の3.85%は、先行した1~2ノッチ上かつ同年限の光通信債の2.520%を1.33%上回る設定でした。
なお、自身の前回債は2025年11月(第27回債、952億円)に起債した3年債で利回りは2.17%でした。
結果としてルノー債は3.02%と、当初レンジのほぼ中央(やや上方寄り)に着地しました。
