2. TOPIXを圧倒する長期上昇と、直近の「調整」の背景
2016年から現在までの伊藤忠商事の株価チャートを見ると、市場平均であるTOPIX(東証株価指数)を大きく引き離して上昇していることがわかります。
しかし一方で、直近の足元ではその勢いが止まり、少し下落して横ばいになる「調整局面」を迎えていることも確認できます。
この直近の株価の足踏みについて、泉田氏はプロの投資家ならではの視点で市場の心理を読み解きます。
「これだけ上がっていれば、この後お話しする事業展開の内容とかが鍵になってくるので、また上がるトレンドに行くのか、それとも一旦期待は織り込んで横ばいの推移するのか、その辺りもちょっと考えてみたいですね」
株式市場では、企業の業績が良くなることを投資家が事前に予想し、その「期待」が先行して株価が買われることがよくあります。
伊藤忠商事の場合も、これまでの素晴らしい業績成長がすでに株価に反映(織り込み済み)されており、長期間にわたって株価上昇の恩恵を受けてきた投資家たちが「この辺りで一旦利益を確定しておこう」と売りに出ている状態だと考えられます。
ここから再び株価が力強く上昇するためには、市場の期待をさらに上回るような「新たな成長の材料」が必要になってくるのです。
