窓辺を吹き抜ける風が心地よい初夏。インテリアにも、風通しの良さを取り入れたい季節ですね。部屋のなかに洗練された抜け感を作るなら、「吊るす」「高さを出す」といった配置が楽しめる観葉植物を取り入れてみてはいかがでしょうか。

ハンギングプランターなどを使って視線を上に誘導することで、縦の空間が活かされ、部屋全体が広く開放的な印象になります。

インテリアとしての見栄えだけでなく、それぞれの植物が持つ観葉植物としての魅力や、自宅で育てる際のリスク、さらには剪定を兼ねた増やし方のノウハウまで、園芸の基本を押さえながら紹介します。

今回は、初夏のインテリアとして取り入れたい、飾り方次第で空間を豊かにしてくれる植物を、参考価格とともに紹介します。

1. この記事で紹介する「吊るして楽しむ観葉植物」

ホヤ1/7

ホヤ

Jaclyn Vernace/shutterstock.com

  • ポトス:ハート型の葉が連なり、滝のように下垂するみずみずしい緑の流れを楽しめる定番の植物です。
  • ホヤ(サクララン):肉厚な葉が連なる個性的なシルエットを持ち、半球状に密集して咲く星型の花も魅力的です。
  • シンゴニウム:矢じり型の葉が美しく、成長するとつるが伸びて野趣あふれるダイナミックな姿へと変化します。

2. 縦の空間を活かして部屋を広く見せる、初夏のハンギングインテリア

植物を天井から吊るしたり、スタンドを使って高低差をつけて飾ったりすることで、視線が自然と上がり、部屋のなかにリズミカルな動きが生まれます。それぞれの植物が持つ物理的な特性、および室内に飾る際の安全性に配慮しながら、おすすめの3種を詳しく見ていきましょう。

2.1 ポトス

ポトス・エンジョイ2/7

ポトス

Parijatplant/shutterstock.com

つややかなハート型の葉を連ね、ぐんぐんとつるを伸ばすポトス。上から吊るすことで、滝のようにあふれる美しいグリーンのラインを楽しむことができます。

斑入りの品種を選べば、光が和らぐ室内もパッと明るい印象に変わるでしょう。直射日光を避けた明るい日陰を好み、比較的丈夫で育てやすいのも嬉しいポイント。

エアコンの風が直接当たらない場所に飾って、優しく見守ってあげてくださいね。

※参考価格:1000円前後(3号鉢)

2.2 ホヤ(サクララン)

ホヤ・クロニアーナ3/7

ホヤ・クロニアーナ

Andriana Syvanych

長く伸びるつると、ぷっくりとした肉厚な葉が特徴的なホヤ(サクララン)。天井から吊るすことで、ずっしりとした肉厚な葉が連なる個性的なシルエットが空間の力強いアクセントになります。

成熟すると、星型の小さな花を半球状に密集させて咲かせる姿も見事です。ホヤは茎が長く伸びないと花がつかないため、花を楽しみたい場合は剪定せずに育てましょう。

ただし、葉に水分を多く蓄えて重くなりやすいため、ハンギングの際はヤシガラなどの軽い土を使い、しっかりと固定して落下の危険を防ぎましょう。

※参考価格:1500円前後(3号鉢)

2.3 シンゴニウム

シンゴニウム4/7

シンゴニウム

Bokeh Blur Background/shutterstock.com

矢じりのような形をした葉がふんわりと広がるシンゴニウム。葉脈の模様や色合いが美しく、成長するにつれてつるが伸び、野趣あふれるダイナミックな樹形への変化を楽しむことができます。

シェルフなどの高い位置に置いてつるを下に垂らしたり、天井からハンギングで吊るしたりと、飾り方次第で縦の空間を広く見せてくれます。

なお、サトイモ科特有の樹液に触れるとかぶれることがあるため、置く場所には配慮が必要です。

※参考価格:800円前後(3号鉢)

3. 【ガーデニング豆知識】挿し木・挿し芽・株分け:お気に入りのグリーンを増やして楽しもう

ハンギングで健やかに育ってつるが伸びてきたら、剪定も兼ねて植物を増やしてみるのも園芸の大きな醍醐味です。

  • 挿し木・挿し芽:伸びすぎたポトスやシンゴニウムのつるは、カットして水や土に挿しておくと比較的容易に発根するため、初心者にも挑戦しやすい方法です。一方で多肉質のホヤは、切り口を少し乾かしてから水はけが良く、肥料の入っていない土に挿してあげるのが、腐らせずに発根させるポイントです。
  • 株分け:株が大きく育って鉢が鉢底から根が出てきたり、土に水がしみ込みにくくなってきたりしたら、植え替えのタイミングで根元から「株分け」をしてあげることで、新しい株として仕立て直すことができます。

増やした小さなグリーンは、明るい窓辺のデスクや、窓越しの光が入る洗面所など、植物が生存するための最低限の光が届く場所に飾ってあげてくださいね。

※注意点:ブランド苗などの「登録品種」を増やした場合は、ご自宅で楽しむ(個人利用)範囲にとどめましょう。フリマアプリでの販売や第三者への無断譲渡などは種苗法により禁止されているため、ルールを守って園芸を楽しんでください。

4. まとめにかえて

今回は、初夏の部屋に抜け感をもたらす、縦の空間を活かしたグリーンインテリアについてご紹介しました。

植物を少し高い位置に配置するだけで、視線が自然と上に向かい、いつもの部屋がもっと広く、心地よく感じられるかもしれません。

インテリアとしての美しさだけに囚われず、水分を含んだホヤの重みに対する安全対策や、シンゴニウムが持つ毒性への配慮、そして生存に不可欠な光の条件など、植物本来のリアルな性質を正しく理解することが、長く健康に育てるための第一歩となります。

植物本来のたくましい成長や、個性的な葉の連なりをすぐそばで眺めながら、ルールを守って初夏のさわやかなインテリアを楽しんでみてくださいね。

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LIMOガーデニング部