6. 【新NISA】暴落時はどうする?下落局面で知っておきたい積立投資の考え方
新NISAで積立投資を始めようと考えたとき、多くの人が不安を感じやすいのが「相場が大きく下落したらどうなるのか」という点です。
実際、株式市場は長期的に見ると上昇と下落を繰り返しており、短期間で大きく値下がりする局面も珍しくありません。パニックになってせっかくためた積立を売却してしまう方もいるでしょう。
しかし、積立投資は、こうした値動きを前提に設計された運用方法でもあります。特に長期運用では、「下落局面をどう乗り越えるか」が重要なポイントになります。
ここでは、過去の代表的な暴落局面を振り返りながら、積立投資の特徴について整理していきます。
6.1 リーマンショック・コロナショックでは市場はどう動いたか
過去には、世界的な株価急落が何度も発生しています。代表的なのが、2008年の「リーマンショック」と、2020年の「コロナショック」です。
リーマンショックでは、世界的な金融不安が広がり、日本株や米国株は大幅に下落しました。米国の代表的な株価指数であるS&P500は、2007年高値から2009年にかけて50%近く下落しています。
また、2020年のコロナショックでは、新型コロナウイルス拡大による経済停滞への不安から、世界の株式市場が急落しました。S&P500はわずか1か月程度で30%超下落する場面もありました。
ただし、その後の市場は時間をかけて回復しています。特にコロナショックでは、急落後に大きく反発し、数年単位で見ると高値を更新する流れとなりました。
6.2 積立投資は「価格が下がる時期」にも買い続ける
積立投資の特徴は、価格が高い時も安い時も、一定額を継続して購入する点にあります。
たとえば毎月3万円を積み立てる場合、
- 価格が高い時は少ない口数を購入
- 価格が下がった時は多くの口数を購入
という形になります。
これは「ドルコスト平均法」と呼ばれる考え方で、購入価格を平準化しやすい点が特徴です。
相場が下落している時期は不安を感じやすいものですが、積立投資では、むしろ多くの口数を買える期間でもあります。
6.3 一括投資との違いは「タイミングを分散できること」
投資では、「いつ買うか」を見極めるのは非常に難しいとされています。一括投資の場合、高値のタイミングで大きな金額を投じると、その後の下落による影響を強く受ける可能性があります。
一方、積立投資では購入時期が分散されるため、「高値づかみ」のリスクを抑えやすくなります。
もちろん、積立投資でも元本割れの可能性はありますが、「一度に大きく投資する不安」を軽減しやすい点は特徴のひとつです。
6.4 「下がった時こそ続けられるか」が長期投資では重要
積立投資では、上昇局面よりも、むしろ下落局面で継続できるかどうかが重要になります。
実際には、価格が下がると不安から積立をやめてしまうケースも少なくありません。しかし、過去の相場を見ると、大きな下落のあとに市場が回復してきた局面も多く存在します。
そのため、長期投資では「短期的な値動きに振り回されすぎないこと」が大切になります。
新NISAは非課税期間が無期限となり、長期間の積立と相性の良い制度になりました。
だからこそ、値上がりだけでなく、下落する局面もあることを前提に、「無理なく続けられる金額」で取り組む視点が重要になるでしょう。