1. 【新NISAで運用】お手本にしたい!世界最大級の機関投資家「GPIF」とは?
NISAで運用する商品を考える際、参考になる考え方のひとつが「GPIF」のポートフォリオです。
GPIFとは「年金積立金管理運用独立行政法人」のことで、公的年金の積立金を管理・運用している機関です。
厚生労働大臣から寄託された年金積立金を運用し、その収益を国庫に納付することで、年金財政の安定に貢献する役割を担っています。
私たちが将来受け取る公的年金は、現役世代が納める保険料を高齢者の年金給付に充てる「賦課方式」を基本としています。
ただし、少子高齢化が進むなかでは、保険料収入だけで将来の年金給付を支え続けるのは簡単ではありません。
そこで、年金財政を長期的に安定させるために活用されているのが、これまで積み立てられてきた年金積立金です。GPIFは、この年金積立金を国内外の債券や株式などで運用しています。
GPIFの運用資産額は、2025年度第3四半期末時点で293兆4276億円です。
市場運用を開始した2001年度から2025年度第3四半期までの累積収益額は196兆3721億円、年率収益率は4.71%となっています。
1.1 GPIFの基本ポートフォリオは「4資産に25%ずつ」
GPIFの運用で特徴的なのが、国内外の債券と株式に分散する「基本ポートフォリオ」です。
2025年度からの5年間に適用される第5期中期目標期間の基本ポートフォリオでは、国内債券・外国債券・国内株式・外国株式の4資産に、それぞれ25%ずつ配分する形となっています。
GPIFは、年金財政上必要な利回りを満たしつつ、最もリスクの小さいポートフォリオを選定した結果として、この資産配分を採用しています。
GPIFがこのように複数の資産に分散しているのは、リスクを抑えながら安定的な運用を目指すためです。
複数の資産に投資することで、リスクを抑えながら期待収益率を上げる「分散投資効果」を用いて、基本ポートフォリオを策定しています。

