オリエンタルランド(4661)の株価が下げ止まりません。2026年4月に決算を公表すると、翌営業日の株価は前日比10.1%安と急落しました。現在は2161円の取引であり、2019年2月以来の安値に沈みます(2026年5月15日終値)。決算説明会では入園者数の鈍化に関する質問が相次いでおり、成長性が懸念されているとみられます。
なお、決算では特別株主優待の実施も公表されたほか、増配も示されました。また、業績の見通しも明かされています。今回はオリエンタルランドに焦点を当てましょう。決算の内容と、株価が下落している理由を解説します。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
※決算情報・業績等は執筆時点での情報にもとづいています。
※株式分割の影響は全て遡及修正して株価を調整しています。
1. オリエンタルランド(4661)特別株主優待「100株でパスポート」+増配も発表!
さっそく公表された決算を確認しましょう。まずは株主優待の変更点を解説します。
1.1 上場30周年の特別株主優待 100株の短期保有でも対象に
オリエンタルランドは今期(2027年3月期)に限り、株主優待を拡充すると発表しました。
オリエンタルランドの株主優待は「株主用パスポート」です。東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシーで利用できる1デーパスポートで、毎年3月末および9月末の株主に進呈しています。
ただし、通常の株主優待は最低500株以上が対象です。100株の保有で受け取るには、継続して3年以上保有し、長期株主優待の対象となる必要があります。
しかし今回、オリエンタルランドは従来の株主優待に加え、特別株主優待の実施を決定しました。上場30周年を記念するもので、2026年9月末に限り、100株以上を保有する株主には保有期間にかかわらず株主用パスポートを1枚進呈するとしています。
特別株主優待の権利付き最終日は2026年9月28日(月)です。つまり、当日までに株式を買い、翌営業日の2026年9月29日(火)まで持ち越すと、株主用パスポートを受け取れます。
1.2 配当金は1円増配の16円
続いて配当金です。オリエンタルランドは2027年3月期の1株あたり予想配当金を16円としました。前期から1円の増額で、計画どおりなら増配は6期連続です。
配当性向は23.1%と、前期から2.9ポイント上昇しました。コロナ禍を除けば、同社としては高い水準となっています。もっとも、配当利回りは0.74%であり、他の銘柄と比べ高いわけではありません(2026年5月15日終値)。
1.3 利益は停滞 2期連続の減益を予想
一方、業績は停滞感があります。2027年3月期は売上高が前期比2.8%増、営業利益は同4.5%減、純利益は同6.6%減の計画です。テーマパーク事業はメンテナンス費用といった諸経費の増加から減益を予想しており、ホテル事業も修繕費の増加から利益を減らすことが見込まれています。
利益は2026年3月期も減少しました。計画どおりなら、減益は2期連続となります。


