2. 日本の公的年金の仕組みとは?基本の「2階建て構造」を解説
日本の公的年金制度は、しばしば「2階建て構造」に例えられます。
これは、制度の土台となる1階部分が「国民年金(基礎年金)」、その上に乗る2階部分が「厚生年金」で構成されているためです。
2.1 1階部分:国民年金(基礎年金)の概要
- 加入対象者:原則として日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての方
- 年金保険料:国民年金保険料は一律ですが、年度ごとに改定されます(2026年度月額:1万7920円)
- 受給額:保険料を40年間すべて納付すると満額が受け取れます(2026年度月額:7万608円)
国民年金の加入者は、働き方などに応じて第1号から第3号被保険者に区分されます。このうち、第2号被保険者が次に説明する厚生年金の加入対象です。厚生年金保険料を納めている方は、別途国民年金保険料を支払う必要はありません。
また、第3号被保険者の方も、ご自身で保険料を納付する必要はありません。
2.2 2階部分:厚生年金の概要
- 加入対象者:会社員や公務員の方、またパートタイマーなどで特定適用事業所(※1)に勤務し、一定の要件を満たす方が国民年金に上乗せして加入します
- 年金保険料:収入(標準報酬月額・標準賞与額)に応じて保険料が変動します(※2)
- 受給額:加入期間や納付した保険料額によって個人差が生じます
※1 特定適用事業所:1年のうち6ヶ月以上、厚生年金保険の被保険者数が51人以上となる見込みの企業などを指します(短時間労働者や共済組合員は含みません)。
※2 厚生年金の保険料額:標準報酬月額(上限65万円)と標準賞与額(上限150万円)に保険料率を乗じて計算されます。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員/金融ライター
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)保有。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて主にリテール営業に従事した。とくに銀行では国内外株式の仲介、国内外の債券、投資信託、生命保険、住宅ローンなどの販売に携わり、全国表彰歴あり。金融機関勤務後は経験を活かし、株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチ(旧:株式会社ナビゲータープラットフォーム)に入社。
現在はくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローン、為替相場、株式投資などを中心に記事の企画・執筆・編集・監修をおこなっている。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成。(2025年8月25日更新)
監修者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)