小学生ともなると、子どもたちはクラスメートとの人間関係で色々悩むことが多くなるようです。友達だと思っていた子が、他の子と仲良さそうに遊んでいる、なかなかグループに打ち解けられない、自分の思いが上手く伝わらない…。

悩み、傷つき、それでも良好な人間関係を構築しよう、と健気に頑張る子どもたちに、親としていったいどんなサポートができるのか?考えてみました。

「友達だから」の考え方の違い

ある日、小学2年生の娘が浮かない顔をして学校から帰ってきました。「どうしたの?」と聞いてみると「私、休み時間は教室でお絵かきしたり、本読んだりしたいんだけど、みんなは外でドッジボールか鬼ごっこをするの。だから毎日私、イヤだけどドッジボールとかしているの」

学校行きたくないな…と呟く娘に筆者は「え~、だったらドッジせずに『私は教室でお絵かきしているね』とお友達に言って、お絵かきしてればいいじゃん」と伝えました。すると、娘はびっくりしたような顔をしてこういうのです。「え?なんで?絶対そんなことできないよ!友達だから、一緒に遊ばなきゃ!」

「いやいや、友達だから、自分のしたいことを優先してもわかってくれるはず」と言う筆者に「友達だからこそ、自分のやりたいことは我慢して、友達のしたいことをするべきだ」と主張する娘。

そういえば自分も小学生の頃、友達に合わせないと…と多少は無理したことがあるな、と思い出した筆者。そのときのしんどい経験から、娘には友達を大切にする優しい心と同じくらい、ひとりでも楽しめる心を養ってほしい、と思っていたのです。

友達に依存してしまうのではなく、自分の意見や意思をしっかりと相手に伝えられる子でいてほしい。しかし、そんな親の気持ちとは裏腹に、娘は少々周りの顔色をうかがってしまうタイプ。友達関係で苦労するだろうな…とうすうす感じてはいましたが、その予感は的中。

「ねぇお母さん、やりたくないことを一緒にするのが友達なのかな?やりたくないなと思っても、その子と一緒にやると楽しくなるのが友達なのかな?わかんなくなってきちゃった」娘が悲しそうにぽつりと告げました。

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