【2026年6月15日は年金支給日】いまどきシニアの年金は平均月いくら?60歳代以上の「厚生年金・国民年金」のリアルな受給額と高齢者世帯の所得事情を解説
masamasa3/shutterstock.com
近年の物価上昇や社会保険料の負担増などもあり、老後のお金に対する関心が高まっている一方で、公的年金制度の仕組みや、実際にどれくらい受け取れるのかを十分に理解している人は多くありません。
日本の公的年金制度は、「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造となっており、働き方や加入状況によって将来の受給額に差が生じます。
また、高齢者世帯の収入を見ると、公的年金だけで暮らす世帯がある一方で、仕事収入や資産収入を組み合わせながら生活しているケースも多く見られます。
本記事では、日本の公的年金制度の基本的な仕組みから、2026年度の支給スケジュール、厚生年金・国民年金の平均受給額、高齢者世帯の所得実態まで詳しく解説します。
老後のお金について考える第一歩として、まずは現状を確認していきましょう。
1. 日本の公的年金制度は「2階建て構造」!
日本の公的年金制度は、「国民年金」と「厚生年金」の2つから成り立っており、その仕組みは「2階建て」と例えられています。
1.1 1階部分にあたる「国民年金(基礎年金)」とは
まずは、土台部分となる国民年金について見ていきましょう。
国民年金は、日本国内に住む原則20歳以上60歳未満のすべての人が加入する制度です。
保険料は全国共通で設定されており、毎年度改定が行われ、2026年度の月額保険料は1万7920円です。
40年間すべて保険料を納めた場合、65歳以降に老齢基礎年金の満額を受給できますが、未納期間がある場合は、その分受給額が少なくなる仕組みとなっています。
1.2 2階部分にあたる「厚生年金」とは
続いて、国民年金に上乗せされる厚生年金について確認していきます。
厚生年金の対象者は、会社員や公務員に加え、一定条件を満たすパートタイマーなどです。
この制度は、国民年金へ追加して加入する形式のため、「2階建て」と表現されています。
また、厚生年金の保険料は収入に応じて決まる点が国民年金との違いです。
給与が高いほど保険料も上がりますが、一定以上の収入では上限が設けられています。
将来の受給額は、加入期間や納めた保険料によって異なるため、人によって受け取れる金額に差が出やすいのが特徴です。
著者
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員
ファイナンシャルアドバイザー。秋田県秋田市出身。宇都宮大学教育学部卒業後、株式会社栃木銀行に入行。主に個人リテール業務へ従事。若年層から富裕層まで幅広い世代へ投資信託・保険を中心に総合的なライフプランニングを行ってきた。リテール営業行員内で上位の成績を保ち、全行員内1位の成績を収める。また、社内教育にも尽力し、人材育成にも携わる。
現在は金融IT企業で個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。一種外務員資格(証券外務員一種)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。また、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト「LIMO&ファイナンス」でも執筆を行う。(2026年7月11日更新)
監修者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)