4. 【資産形成】自分に合った「リスク許容度」はどのように考えるべきか?

積立投資を始める前に理解しておきたいのが、「どの程度の値動きや損失までなら受け入れられるか」という“リスク許容度”の考え方です。

リスク許容度とは、保有している資産が一時的に値下がりした場合でも、精神面や家計面でどれだけ耐えられるかを示す目安のことを指します。

たとえば、同じ投資商品でも「10%程度の下落なら長期運用だから気にしない」という人もいれば、「5%下がっただけでも不安になる」という人もいます。この違いが、資産配分や投資スタイルの選び方に大きく関わってきます。

リスク許容度は、次のような要素によって変わります。

  • 年齢や運用期間:長期運用が前提なら値動きが起きても時間をかけて回復しやすい
  • 収入・余裕資金の有無:生活資金や緊急予備資金を確保しているほどリスクに耐えやすい
  • 投資経験・性格:値下がりの不安をどう受け止めるかは人それぞれ異なるため、自分の感覚を知ることが重要

具体的には、「もし投資した資産が20%下落した場合、自分の生活や気持ちにどの程度影響が出るか」を想像してみると、リスク許容度を考えるヒントになります。

また、銀行や金融機関などが提供しているリスク許容度診断ツール(社団法人全国銀行協会のツールを例に紹介します)を活用すると、自分の傾向を客観的に確認しやすくなります。

あらかじめリスク許容度を理解しておくことで、「相場が下がった時に慌てて売却してしまった」「自分には合わない運用を選んでしまった」といった失敗を防ぎやすくなります。

自分に合った資産運用を考えるうえでの基礎となる考え方として、しっかり押さえておきたいポイントです。

5. 【新NISA】始める前に知っておきたいデメリットと注意点

新NISAを始めるにあたっては、メリットだけでなく注意点についても理解しておく必要があります。

新NISAでは投資できる上限額が拡大され、非課税期間も無期限化されました。その分、事前に自分のリスク許容度を確認し、将来的な売却タイミングについても考えておくことが重要になります。

積立投資を長く続ける中では、株価が大きく下落する局面に直面する可能性もあります。積立投資の特徴や値動きのリスクを理解したうえで、「下落時にどう行動するか」をあらかじめ考えておくことが大切です。

また、投資商品の選択も重要なポイントです。金融庁が公表している「つみたて投資枠対象商品届出一覧」によると、対象商品は継続的に審査・追加されており、現在は300本以上の選択肢があります。

長期間安心して保有できるかどうかを意識しながら、自分が納得できる商品を選ぶようにしましょう。

さらに、NISA口座では損益通算ができないことや、損失を翌年以降へ繰り越せない点についても、事前に理解しておく必要があります。