高等教育を希望する学生や保護者にとっては、進学にかかる費用は大きな関心事項です。
奨学金の制度を利用するか検討をする家庭も数多くあるでしょう。
そこで本記事では、現在募集中の給付型奨学金、そして公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが2025年に公表した「経済的に困難な子育て世帯の<中高生の教育費負担>実態調査」結果の一部を紹介します。
まず初めに、国内最大の奨学金サイト「ガクシー」が紹介している奨学金の中から「2026年5月締め切り」の給付型奨学金2事業をご紹介していきます。
※今回ご紹介する奨学金の情報は、公開時に締め切りまでが5日以上あるものです。 そのため、閲覧時点においては、希望される奨学金の募集がすでに締め切られている場合がございます。 また各種情報や条件についても変更になっている場合がございます。 あらかじめご了承ください。
1. 【返済不要・2026年5月締め切りの奨学金】公益財団法人クリハラント記念財団「公益財団法人クリハラント記念財団 給付型奨学金」
公益財団法人クリハラント記念財団は、エネルギー産業に従事する人材の発掘や育成を図り、学術及び産業の発展に寄与することを目的として2020年に設立されました。
1.1 【返済不要・2026年5月締め切りの奨学金】公益財団法人クリハラント記念財団「公益財団法人クリハラント記念財団 給付型奨学金」
【対象の課程】大学
【応募者の地域条件】地域の制限なし
【奨学金の種類】給付型
【申込み期間】2026年4月1日~2026年5月8日必着
【支給人数】10人
【支給金額/人】月額6万円(総額288万円)
【支給期間】2026年4月から正規の学士課程修了月まで(※在学中に海外へ留学する場合は、正規の修業期間を上限として給付を継続)
【成績制限】学業成績・態度ともに良好であり、別紙に定める方法により計算するGPAが4点満点中2.5以上であること、及び担当教官の推薦を得ていること(ただし1年生については、大学又は担当教官の推薦のみで応募可)
【所得制限】奨学金の支給が必要であると認められる家計状況であること(当法人の家計基準以下)
【修学支援制度との併用】あり
【他の給付型との併用】可能(民間団体による給付支給奨学金を除く)
【専攻分野】理工系
【専攻分野の詳細】学部学生
【資格・条件】2026年4月時点で理工系学部に在学する学部学生であって、原則として日本国籍を有することなど
【募集団体】公益財団法人クリハラント記念財団
【奨学金概要】2026年度奨学金募集要項
2. 【返済不要・2026年5月締め切りの奨学金】公益財団法人木下記念事業団「木下記念事業団奨学資金(学部奨学生)」
公益財団法人木下記念事業団は、昭和50(1975)年にマルイトグループの創業40周年記念事業として、グループの創業者、故木下政雄初代理事長の資産を元に、次代を担う学生に対する修学援助を目的に設立されました。
2.1 【返済不要・2026年5月締め切りの奨学金】公益財団法人木下記念事業団「木下記念事業団奨学資金(学部奨学生)」
【対象の課程】大学
【応募者の地域条件】指定大学に在籍していること
【奨学金の種類】給付型
【申込み期間】2026年5月10日(日)必着
【支給人数】ー
【支給金額】月額6万円(年額72万円)
【支給期間】令和8年(2026年)4月から正規の履修課程の終期まで
【成績制限】学業成績が優秀、かつ、心身ともに健全である者
【所得制限】経済的理由により修学に困難があると認められる者(「主たる生計維持者」の年収目安あり、保護者の保有資産額の合計が2,000万円未満であること)
【修学支援制度との併用】授業料等減免部分は併用可
【他の給付型との併用】不可(国又は他の団体等から給付型の奨学金を受けている場合、併給は認めていません)
【専攻分野】専攻分野の指定なし
【専攻分野の詳細】昼間部に通う学部2年生以上
【資格・条件】申請資格を有する大学の学生であり、学業成績が優秀かつ経済的理由により修学に困難があると認められる者
【募集団体】公益財団法人木下記念事業団
【奨学金概要】令和8年度学部奨学生(2年生以上)推薦要領
いかがでしたでしょうか。
「2026年5月締め切り」の返済不要の奨学金をご紹介させていただきました。
本記事でご紹介した以外の奨学金の情報を知りたい方は、奨学金情報が数多く掲載されている「ガクシー」のサイトをご確認いただくのもおすすめです。
3. 【中高生の教育費負担実態調査】卒業・新入学、入学後に就学のためにかかった費用は高校1年生の「制服」で8万621円
奨学金は、大学生や大学院生、大学進学予定の学生に給付される場合が多くあります。
しかし、中学校や高校の入学や、入学前後にも多くに費用がかかります。
子ども支援の国際NGOである公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下セーブ・ザ・チルドレン)は、経済的や生活上の困難がある世帯を対象に、中学・高校の入学に関わる費用の一部を支給する「子ども給付金 ~新入学サポート 2025~」を実施しました。
本給付金の利用世帯に対し、中学・高校の卒業・入学にかかった具体的な費用や、政府への要望に関するアンケート結果をまとめた報告書を、2025年10月末に発表しています。
アンケートは2025年8月に実施。本調査では、卒業・入学にかかる費用が前年より高額化傾向にあり、授業料以外に家計を圧迫する私費負担の実態が見えてきました。
なお、本調査は、経済的に困難な状況にある全国46都道府県の保護者(大半がひとり親世帯・女性)436人と、中高生148人から有効回答を得ています。
「卒業・新入学(入学式まで)にかかった費用」についてのアンケート結果では、高校1年生の「制服」にかかった費用の平均額が8万621円です。
また調査した「制服代」「卒業アルバム代」「教科書・教材費」 「パソコン・タブレット代」全項目において、2024年度の調査より金額が上昇しており、特に制服代は中1、高 1 どちらも約1万円増加していました。
また、「卒業・新入学時に必要な支援」についてのアンケートでは、保護者の67.7%、中高生の73%が「制服・運動着などを安く買えるようにすること」と回答しています。
ほかには「学校に必要な教科書や副教材は学校が用意すること」「学校指定品をなくして、安い商品を選べるようにすること」も半数以上が選択する結果となりました。
奨学金制度は、大学生を主な対象としている場合が多いですが、経済的な困難を抱える家庭にとって、中学生や高校生の制服代や学用品費といった教育費の負担も無視できない大きな問題となっています。



