6. 働きながら年金を受け取る人は「在職老齢年金」に注意
ここまで紹介した制度は、条件を満たすことで手当や年金への上乗せが受けられるものです。一方で、60歳以降も厚生年金に加入して働きながら老齢厚生年金を受け取る人は、「在職老齢年金」の仕組みにも注意が必要です。
在職老齢年金とは、賃金と老齢厚生年金の合計額が一定の基準を超えた場合に、老齢厚生年金の一部または全部が支給停止される仕組みです。2026年4月からは、年金が減額される基準額が月51万円から月65万円に引き上げられました。
ただし、調整の対象となるのは老齢厚生年金であり、老齢基礎年金は対象外です。また、基準額を超えた場合に調整されるのは年金で、給与そのものが減らされるわけではありません。
基準額の引き上げにより、以前よりも年金が減額されにくくなったとはいえ、給与や賞与、年金額によって受け取り額は変わります。60歳以降に再雇用や転職、勤務時間の調整を考える人は、「いくら働くと年金に影響するのか」を事前に確認しておくと安心です。
