3. シニア夫婦世帯のリアルな貯蓄額

シニア世代の夫婦世帯は、どれくらいの貯蓄額を備えているのでしょうか。J-FLEC(金融経済教育推進機構)の「家計の金融行動に関する世論調査」をもとに、70歳代の夫婦世帯の貯蓄額(金融資産額)を見ていきましょう。

※なお、これから確認する金融資産保有額には、預貯金以外に株式や投資信託、生命保険なども含まれます。また、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。

  • 平均額:2416万円
  • 中央値:1178万円
  • 金融資産非保有:10.9%
  • 100万円未満:4.5%
  • 100~200万円未満:5.1%
  • 200~300万円未満:3.7%
  • 300~400万円未満:3.9%
  • 400~500万円未満:2.9%
  • 500~700万円未満:6.4%
  • 700~1000万円未満:6.7%
  • 1000~1500万円未満:11.1%
  • 1500~2000万円未満:6.7%
  • 2000~3000万円未満:12.3%
  • 3000万円以上:25.2%
  • 無回答:0.6%

貯蓄額の平均は2416万円と、2000万円台を超えています。一方、より実態に近い数値とされる中央値は1178万円と平均額の半分以下の数字です。仮に毎月4万円の赤字を約1000万円の貯蓄から取り崩していくとなれば、20年で底をつくことになります。

内訳を見てみると、2000万円以上の貯蓄を用意できている世帯は4割近く存在します。一方、金融資産を持っていない世帯も1割以上存在し、貯蓄実態には格差が生じているようです。年金だけでは生活していけない状況で貯蓄も少ないと、老後の生活は厳しいものになります。早いうちから備えを用意していく必要がありそうです。

次章では、老後生活に向けた備え方を解説します。