3. 唯一無二の「コンサルティングセールス」で高いリピート率
ノジマが競合と大きく異なるのが、メーカーが店舗にスタッフを派遣して自社製品を訴求するメーカーヘルパーを撤廃していることです。
販売スタッフはノジマの従業員のみで構成されており、損得抜きで接客を行うコンサルティングセールスとなっています。この「特定のメーカー製品を押し付けられない」という安心感が顧客の高いリピート率につながっています。
異業種のM&Aによってさまざまな事業をグループ内で抱える構造は、家電小売において強力なシナジー効果を生んでいます。
ただ家電を売るのではなく、顧客のニーズに合わせたセット提案や通信契約などのサービスの販売を行うことで、コンサルティングセールスの強みを最大限に生かしています。
例えば、2025年1月に子会社化したVAIOは、ITXやコネクシオといった他の子会社が培ってきた法人ルートを活用することで、法人用PCの販売シェアを拡大しています。ノジマとしても、モバイル通信とPCのセット提案をしやすくなり、自社の新たな武器となっています。
店頭で顧客の声を直接吸い上げることができるのも実店舗を持つ強みです。フィードバックを製品開発に生かすスピードがアップしたことは、VAIO自体のブランド力向上にもつながっています。
今回、日立の家電事業の買収により、白物家電の分野においても、独自製品やソリューションの展開が可能になり、競合との差別化が図りやすくなります。また、メーカー優位の構造が逆転することで、これまでになかった新しいサービスなどの登場も期待できそうです。

