しっとりと落ち着いたシェードガーデンは、日々の喧騒を忘れさせてくれる癒やしの空間です。日陰という制約をあえて楽しみ、1年中しなやかな葉を茂らせる常緑多年草を取り入れてみませんか。

植えっぱなしにできる多年草は、苗の買い替えが不要なため、お財布にも優しい理想的な選択です。今回は日陰の庭におすすめの春植え常緑多年草を5種、参考価格とともに紹介します。

記事後半では、お金をかけないための苗選びと植え付けのコツについてもお伝えしますので、さっそく見ていきましょう。

1. この記事で紹介する「日陰に強い春植え常緑多年草」にまつわるあれこれ

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うつむいて咲く薄紫のクリスマスローズ

Kabar/shutterstock.com

  • 【お金をかけない庭づくり】植えっぱなしOK!日陰に強い《春植え常緑多年草》5選
  • お金をかけない庭づくりのための「苗選びと植え付け」4つのコツ
  • 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

2. 【お金をかけない庭づくり】植えっぱなしOK!日陰に強い《春植え常緑多年草》5選

2.1 ヒューケラ(ツボサンゴ)

葉色のバリエーションが豊かな「ヒューケラ」2/11

赤紫のヒューケラの葉

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別名「ツボサンゴ」とも呼ばれ、シェードガーデンに欠かせないヒューケラ。圧倒的な葉色のバリエーションが魅力です。

花が咲いていない時期も、カラーリーフとして暗くなりがちな日陰を、1年中明るく彩ってくれます。

※参考価格:400円~900円前後(3号ポット苗)

2.2 リリオペ(ヤブラン)

涼しげな花姿が魅力の「リリオペ」3/11

紫のリリオペの花のアップ画像

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リリオペは「ヤブラン」という和名でもなじみ深い植物。日本の庭園でも古くから愛され、夏から秋にかけて、葉の間から紫色の花穂を立ち上げる姿が涼しげです。

斑入りの品種もあり、暗くなりがちな日陰に明るさを添えてくれます。

※参考価格:300円~800円前後(3号ポット苗)

2.3 アジュガ

グランドカバーに最適な「アジュガ」4/11

青紫の花を咲かせているアジュガ

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日陰を彩るグランドカバーの代表格であるアジュガ。ランナーを伸ばして地面をはうように広がるため、雑草の抑制に効果的です。

葉の色が多彩で、シックなブロンズカラーや斑入りなど、花のない時期もカラーリーフとして楽しめます。

※参考価格:200円~500円前後(3号ポット苗)

2.4 ツルニチニチソウ

青紫の花がかわいらしい「ツルニチニチソウ」5/11

紫の花を咲かせているツルニチニチソウ

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ツルニチニチソウは光沢のある美しい葉と、春に咲く爽やかな青紫色の花が魅力。生育が旺盛で、常緑の葉は冬も枯れず、1年中生き生きとした緑を保ちます。

長く伸びる茎を活かし、石積みの上やプランターの縁からしだれるように植えるのもよいでしょう。あまり広げたくない場合は、適宜切り戻しながら管理してください。

※参考価格:300円~500円前後(3号ポット苗)

2.5 フッキソウ

艶やかな葉が密に茂る「フッキソウ」6/11

白い花を咲かせているフッキソウ

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艶やかな葉が密になって茂るフッキソウ。建物の北側や大きな樹木の下など、ほかの植物が育ちにくい暗い日陰でも元気に育ちます。

派手さはありませんが、3~4月にかけて咲く小さな白い花も清楚です。

※参考価格:300円~1000円前後(3号ポット苗)

3. お金をかけない庭づくりのための「苗選びと植え付け」4つのコツ

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日陰の庭に咲くリリオペの花

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3.1 小さな苗を買って大きく育てる

苗を購入する際、つい見映えのよい大苗を選びがちですが、節約を優先するなら安価な小苗がおすすめです。多年草は年を経るごとに大きく生長します。

最初から完成形を目指さず、すき間がある状態から始めましょう。しばらく時間はかかりますが、その間に土地の環境に順応した丈夫な株に育ち、結果として長く楽しむことができます。

3.2 適期に植えてリスクを最小限に

お金をかけない最大のコツは、一度買った苗をできるだけ枯らさないことです。そのためには、植物の生命力が最も高まる「春」の植え付け時期を逃さないことが大切。

高温になる夏の前に根がしっかり張れば、高価な活力剤や特別な肥料を与えなくても元気に育ちます。

3.3 既存の土を活かす

土は市販の培養土を大量に買うのではなく、庭の土をベースに最小限の資材で整えましょう。日陰の庭は乾燥しにくいため、腐葉土を混ぜ込むだけで土中の微生物が活性化され、植物が育ちやすい土壌になります。

また、抜いた雑草や落ち葉を堆肥化させて再利用するなど、自然の循環を利用することで、持続可能で経済的な土作りが可能です。

3.4 株分けで苗を増やす

植えっぱなしで育つ常緑多年草の多くは、数年経つと株が大きく混み合ってきます。これを掘り上げて株分けし、苗を増やして別の場所に植え直しましょう。

株分けは植物のリフレッシュにも効果的で、お金をかけない庭づくりにつながります。

4. 植えっぱなしにできる「春植え常緑多年草」で無理なく続く緑のある暮らし

夏の厳しい直射日光や水切れの心配が少ないのは、日陰の庭ならではのメリットです。冬でも葉を落とさない常緑品種を選べば、1年を通じて窓の外にみずみずしい景色が広がります。

お金をかけなくても、植物の生長をじっくり待つ余裕さえあれば、日陰の庭は時を重ねるごとに深みを増していくでしょう。植えっぱなしにできる春植え常緑多年草で、無理なく心地よい、緑のある暮らしを始めてみませんか。

5. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い8/11

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。

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