老後の生活を支える大切な「年金」。ニュースやSNSでも頻繁に話題になり、受給額が気になる方も多いでしょう。
実はその「振り込まれるタイミング」についても、意外と勘違いしている人も少なくありません。
今回は、LIMOの公式Instagramで投稿した「年金振込の基本ルール」について、クイズ形式で分かりやすく解説します。将来に向けて、正しい知識を身につけておきましょう。
1. 【クイズ】年金はいつ振り込まれる?
まずは、簡単な年金クイズです。あなたが将来受け取る(あるいは現在受け取っている)年金は、どのようなスケジュールで銀行口座に振り込まれるでしょうか?
1.1 第1問:みんなの生活を支える年金は、いつ振り込まれる?
- A: 毎月15日
- B: 2ヶ月に1回(偶数月の15日)
「生活費は毎月かかるのだから、当然『A』の毎月だろう」と思った方、実は不正解です。
正解は「B:2ヶ月に1回(偶数月の15日)」。年金は、毎月ではなく「偶数月」に「2ヶ月分がまとめて」振り込まれる仕組みになっています。
1.2 第2問:もし支給日の「15日」が土日や祝日でお休みの場合はどうなる?
- A: 銀行の休み明け(翌営業日)までおあずけ
- B: 直前の平日に前倒しで支払われる
「銀行が休みだから、月曜日まで待たないといけないのかな……」と不安になるかもしれませんが、安心してください。
正解は「B:直前の平日に前倒し」です。
たとえば、15日が日曜日の場合は直前の「13日(金曜日)」に、15日が土曜日の場合は「14日(金曜日)」に支給されます。休日前にきちんとお金が入る、受給者に優しいシステムになっています。
2. 【年金】どの月の分が、いつ振り込まれるのか?
ここからは、少し詳しく制度の仕組みを解説します。年金が偶数月の15日に支払われることは法律(国民年金法・厚生年金保険法)で定められており、事務処理の効率化などがその背景にあります。
では、具体的に「何月分の年金」が「何月」に振り込まれるのでしょうか?
ルールは「前月と前々月の2ヶ月分が支払われる」です。
2.1 年金の支給スケジュール一覧
【振込月(偶数月の15日):支払われる年金の対象月】
- 2月13日:前年12月分 + 1月分
- 4月15日:2月分 + 3月分
- 6月15日:4月分 + 5月分
- 8月14日:6月分 + 7月分
- 10月15日:8月分 + 9月分
- 12月15日:10月分 + 11月分
※15日が土日祝の場合は、直前の平日に前倒しとなります。
このように「後払い」のシステムになっているため、新たに年金を受給し始める際は、手続きをしてから実際に最初の振り込みがあるまで少し期間が空く点には注意が必要です。
また、2ヶ月分がまとめて入金されるため、「1ヶ月で使い切ってしまって次の月が苦しい」とならないよう、家計の管理には工夫が求められます。
3. まとめ:早く年金が欲しい? その前に「納付」が第一歩!
今回は、知っているようで意外と知らない「年金の振込ルール」について解説しました。
- 年金は2ヶ月に1回、偶数月の15日に支給される
- 15日が土日祝日の場合は、直前の平日に「前倒し」される
「前倒しでくれるなんて優しい!自分も早く年金が欲しい!」と思った若い世代の方もいるかもしれません。しかし、日本の年金制度は「世代間扶養(現役世代の保険料で高齢者を支える)」の仕組みで成り立っています。
将来、自分がしっかりと年金を受け取るためには、保険料をルール通り支払うことが大切です。
「よくわからないから」と放置せず、まずはご自身の「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を確認し、年金制度への理解を深める第一歩にしてみてはいかがでしょうか。
4. 【ご参考】厚生年金と国民年金の平均受給額は?
最後に年金の豆知識として、今のシニアが受給する厚生年金と国民年金の平均受給額をご紹介します。
厚生労働省の資料を基に、60歳から90歳以上の全受給権者を対象とした「平均年金月額」と「受給額分布」を解説します。
4.1 【男女別】厚生年金の平均受給月額
- 〈全体〉平均年金月額:15万289円
- 〈男性〉平均年金月額:16万9967円
- 〈女性〉平均年金月額:11万1413円
※国民年金の金額を含む
4.2 厚生年金の受給額分布(1万円刻み)
- ~1万円:4万3399人
- 1万円以上~2万円未満:1万4137人
- 2万円以上~3万円未満:3万5397人
- 3万円以上~4万円未満:6万8210人
- 4万円以上~5万円未満:7万6692人
- 5万円以上~6万円未満:10万8447人
- 6万円以上~7万円未満:31万5106人
- 7万円以上~8万円未満:57万8950人
- 8万円以上~9万円未満:80万2179人
- 9万円以上~10万円未満:101万1457人
- 10万円以上~11万円未満:111万2828人
- 11万円以上~12万円未満:107万1485人
- 12万円以上~13万円未満:97万9155人
- 13万円以上~14万円未満:92万3506人
- 14万円以上~15万円未満:92万9264人
- 15万円以上~16万円未満:96万5035人
- 16万円以上~17万円未満:100万1322人
- 17万円以上~18万円未満:103万1951人
- 18万円以上~19万円未満:102万6888人
- 19万円以上~20万円未満:96万2615人
- 20万円以上~21万円未満:85万3591人
- 21万円以上~22万円未満:70万4633人
- 22万円以上~23万円未満:52万3958人
- 23万円以上~24万円未満:35万4人
- 24万円以上~25万円未満:23万211人
- 25万円以上~26万円未満:15万796人
- 26万円以上~27万円未満:9万4667人
- 27万円以上~28万円未満:5万5083人
- 28万円以上~29万円未満:3万289人
- 29万円以上~30万円未満:1万5158人
- 30万円以上~:1万9283人
厚生年金の全体の平均月額は15万289円ですが、男女別に見ると大きな違いがあります。男性の平均が16万9967円なのに対し、女性は11万1413円と、約6万円もの差があることが分かります。
4.3 【男女別】国民年金の平均受給月額
- 〈全体〉平均年金月額:5万9310円
- 〈男性〉平均年金月額:6万1595円
- 〈女性〉平均年金月額:5万7582円
4.4 国民年金の受給額分布(1万円刻み)
- 1万円未満:5万1828人
- 1万円以上~2万円未満:21万3583人
- 2万円以上~3万円未満:68万4559人
- 3万円以上~4万円未満:206万1539人
- 4万円以上~5万円未満:388万83人
- 5万円以上~6万円未満:641万228人
- 6万円以上~7万円未満:1715万5059人
- 7万円以上~:299万7738人
国民年金の平均月額は全体で5万9310円という結果でした。男女別に見ると、男性が6万1595円、女性が5万7582円となっています。
受給額の分布からは、「6万円以上~7万円未満」の層が最も多く、多くの受給者が満額に近い年金を受け取っていると推測できます。





