3. 【男女別】国民年金と厚生年金の平均月額はいくら?

シニア世代の収入の柱である「年金」ですが、実際に受け取っている金額は現役時代の働き方によって大きく異なります。

厚生労働省年金局の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、国民年金と厚生年金の「全体」および「男女別」の平均受給額を見てみましょう。

3.1 国民年金(老齢基礎年金)の平均受給月額

  • 全体平均:5万9310円
  • 男性平均:6万1595円
  • 女性平均:5万7582円

国民年金は、原則として20歳から60歳までの40年間、保険料をすべて納めることで「満額」を受け取れる仕組みです。

全体の平均は約5万9000円となっており、男女間で大きな差は見られません。

自営業者や専業主婦だった人は、主にこの国民年金のみを受け取ることになります。

3.2 厚生年金受給者の平均受給月額

  • 全体平均:15万289円
  • 男性平均:16万9967円
  • 女性平均:11万1413円

※厚生年金の受給額には、国民年金(基礎年金)部分が含まれています。

会社員や公務員として働いていた人が受け取る厚生年金では、全体の平均が約15万円となっています。

しかし、男女別に見ると、男性が約17万円であるのに対し、女性は約11万円と、男女間で約6万円もの大きな差が生じていることがわかります。

この格差の背景には、現役時代の働き方の違いが色濃く反映されています。

過去の雇用環境において、女性は結婚や出産、育児といったライフイベントを機に離職したり、パートタイムなどの非正規雇用で働いたりするケースが多い傾向にありました。

厚生年金は「加入期間の長さ」と「現役時代の給与水準」によって受給額が決まるため、こうした働き方の違いが、老後の年金額の明確な差となって表れています。