3. なぜ東京は「厚生年金は高く、国民年金は低い」のか
この格差が生まれる理由は、それぞれの年金制度の仕組みにあります。
3.1 厚生年金が高い理由:賃金水準と「大企業」の多さ
厚生年金の受給額は、現役時代の収入(標準報酬月額)と加入期間に基づいて計算されます。
東京都は日本で最も賃金水準が高く、また高収入の会社員が勤める大企業の本社が集中しているため、連動して年金平均受給額も押し上げられる傾向にあるのです。
3.2 国民年金が低い理由:学生や単身世帯、免除制度の利用
国民年金の受給額は、納めた保険料の「期間」によって決まります。
東京は学生や単身世帯などの割合が高く、地方に比べて保険料の未納や、免除・猶予制度を利用する人の割合が高いことが推測されます。
保険料を免除されたり猶予されたりすると、将来受け取れる年金額は満額から減額されます。
こうした「満額受給できない層」が都市部では一定数存在することが、平均額を押し下げる要因となっていると考えられます。