4月、新年度を迎え、気持ちあらたに貯蓄に励もうと考えている方もいるでしょう。
食料品を中心に値上げも続いています。支出が増える中、貯蓄に回す余裕がないという世帯は少なくないかもしれません。
本記事では、20歳代~70歳代の年代別に貯蓄額の平均と中央値を紹介。1円でも多く貯蓄できるよう、あらためて見直したい支出についても整理していきます。
1. 年代別《20歳代・30歳代・40歳代・50歳代・60歳代・70歳代》貯蓄額の平均値と中央値はいくらか?
単身世帯と二人以上世帯にわけて、年代別の貯蓄額の平均値と中央値を確認していきます。
1.1 【単身世帯】貯蓄額の平均値と中央値「20歳代・30歳代・40歳代・50歳代・60歳代・70歳代」
J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」によると、単身世帯における貯蓄額の平均値と中央値は以下のとおりです。
※この調査における金融資産とは、預貯金に加えて株式や投資信託、生命保険などを指します。ただし、日常的に決済で利用する普通預金口座の残高は対象外です。
【年代別:貯蓄額の平均値と中央値】
- 20歳代:平均値255万円・中央値37万円
- 30歳代:平均値501万円・中央値100万円
- 40歳代:平均値859万円・中央値100万円
- 50歳代:平均値999万円・中央値120万円
- 60歳代:平均値1364万円・中央値300万円
- 70歳代:平均値1489万円・中央値500万円
1.2 【二人以上世帯】貯蓄額の平均値と中央値「20歳代・30歳代・40歳代・50歳代・60歳代・70歳代」
次に、J-FLEC(金融経済教育推進機構)の同資料をもとに二人以上世帯について見ていきます。
【年代別:貯蓄額の平均値と中央値】
- 20歳代:平均値525万円・中央値125万円
- 30歳代:平均値1096万円・中央値311万円
- 40歳代:平均値1486万円・中央値500万円
- 50歳代:平均値1908万円・中央値700万円
- 60歳代:平均値2683万円・中央値1400万円
- 70歳代:平均値2416万円・中央値1178万円
貯蓄データでは、平均値が中央値を大きく上回るのが一般的です。これは、一部の富裕層の多額な資産が全体の平均を押し上げてしまうためで、平均値は「生活実感より高め」に出る傾向があります。
対して、中央値はデータを順に並べた際の真ん中の人の数値を指し、より一般的な感覚に近い指標となります。統計を見る際は平均値だけに一喜一憂せず、中央値を基準に「世間のリアルな実態」を確認することが大切です。
2. 支出見直しのチェックポイント
物価高が続く中、貯蓄を増やすためには「入ってくるお金(収入)」を増やすこと以上に、「出ていくお金(支出)」を賢く管理することが重要です。ここでは3つに絞ってそのポイントを見ていきましょう。
2.1 「固定費」を見直す
節約効果が最も長く、大きいのが固定費です。もう何度も見直しているかもしれませんが、最新のお得なプランを見落としたり、使わなくなったサブスク契約が残っている可能性も否定できません。
あらためて以下のような固定費をチェックしてみましょう。
- 通信費: 格安SIMや新料金プランへの乗り換え。
- 保険料: 保障内容が現状のライフスタイルに合っているか確認。
- サブスク: 利用頻度が低い動画配信サービスやジムの会費を解約。
2.2 支出の「見える化」で無意識の浪費を防ぐ
「何にいくら使ったか」を把握するだけで、無駄遣いは自然と減ります。
家計簿アプリを活用すれば、食費・日用品・嗜好品などの割合を簡単にチェックできます。
コンビニでの「ついで買い」など、少額でも習慣化している支出を特定しましょう。
2.3 「買い物習慣」のアップデート
物価高に合わせて、買い方の戦略を変えることも有効でしょう。
- まとめ買いとストック管理: 安い時に買うだけでなく、使い切れる分だけ買う。
3. 新年度を機に家計をアップデートしよう
今回ご紹介したデータを通じて、ご自身の現在地を客観的に把握できたでしょうか。
平均値の高さに驚いた方もいるかもしれませんが、まずは「中央値」を一つの目安にして、将来に向けた”等身大の目標”を立てることが大切です。
物価高という逆風はありますが、固定費の見直しや支出の見える化といった「守り」を固めることで、貯蓄のペースを守ることは可能です。
新年度という絶好の機会に、まずは無理のない範囲から家計の整理を始めて、一歩ずつ将来の安心を積み上げていきましょう。
参考資料
和田 直子