4. 年金額は増えても実質的には目減り?物価上昇との関係
近年の物価や賃金の上昇を反映し、公的年金の増額改定が続いています。
しかし、数字の上では増えていても、改定率が物価の上昇率に追いついていないため、実質的な価値は「目減り」しているのが現状です。
その背景には、年金額の改定ルールと、年金の伸びを自動的に調整する「マクロ経済スライド」の発動があります。
年金額がどのように決定されるか、その流れを見てみましょう。
この仕組みでは、少子高齢化の進行(被保険者数の減少と平均余命の伸び)を反映した「スライド調整率」を差し引くことで、年金額の伸びが意図的に抑制されています。
これにより、現役世代の保険料負担が過度に増えるのを防ぎつつ、年金制度の持続可能性を確保することを目指しています。
つまり、年金の額面は増えても、お金の価値としては実質的に増えていないという状況が生まれるのです。
物価高が続く中で新年度がスタートしました。
次回の年金支給日である4月15日には、ご自身の口座に支給された金額を確認し、これからの1年間の家計プランを見直してみてはいかがでしょうか。
※当記事は再編集記事です。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 帝国データバンク「「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2026年4月」
- LIMO「4月15日は年金支給日!「厚生年金・国民年金」年金受給額の平均は月いくらか?【2026年度は年金額が増額、6月振込分から】」
マネー編集部年金班
