3. 相続と終活の基本|トラブル回避のために知るべきこと。エンディングノートの書き方
70代は、貯蓄の取り崩しが本格化し、就労による収入も徐々に縮小していく時期です。それと同時に、自分の財産や意思をどう次の世代に引き継ぐかを考える「相続・終活」の準備が現実的な課題として浮かび上がってきます。
3.1 終活は「死の準備」ではなく「今を豊かにする作業」
「終活」と聞くと、暗いイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし実際には、自分の人生を振り返り、これからをどう生きるかを考える前向きな作業です。
財産・医療・介護・葬儀・相続など、家族が困りそうなことをあらかじめ整理しておくことで、本人も家族も安心して毎日を過ごすことができます。「元気なうちにやる」「意思能力がはっきりしているうちにやる」ことが、何より大切です。
3.2 相続トラブルは「普通の家庭」でこそ起きやすい
相続問題は、富裕層だけの話ではありません。預貯金・自宅・土地など、ごく一般的な財産でも、遺言書がないまま本人が亡くなると、残された家族が話し合いで分け方を決める「遺産分割協議」が必要になります。
協議をめぐって、家族間のトラブルに発展するケースは少なくありません。「財産が少ないから不要」と思わず、少しでも不安がある場合は遺言書の作成を検討しましょう。
3.3 エンディングノートは「形式」より「気持ち」が大切
エンディングノートとは、自分の希望や情報を家族に伝えるための覚え書きです。法的効力はありませんが、遺言書では書ききれない「気持ち」を伝えられる点が大きな魅力です。
書いておくと役立つ主な内容としては、以下が挙げられます。
- 預貯金・保険・不動産などの財産情報
- 緊急連絡先や医療・介護に関する希望
- 葬儀や墓についての意向
- 家族へのメッセージなどが
フォーマットは自由で、市販のノートを使っても、普通のノートに自由に書いても構いません。一度にすべて書こうとせず、気になる項目から少しずつ埋めていくのがコツです。内容は定期的に見直し、状況の変化に合わせて更新していきましょう。
