2. 【住宅ローン】変動金利の守りルール?「5%ルール」と「125%ルール」の正体

住宅ローンの変動金利は、市場金利の動向に応じて定期的に適用金利の見直しが行われます。そのため、金利が上昇すると返済負担が増加するリスクがありますが、家計の急激な変化を防ぐために「5%ルール」や「125%ルール」が設けられています。

2.1 5%ルールと125%ルールは返済額の急激な増加を防ぐしくみ

5%ルールとは、「金利が上昇しても5年間は月々の返済額が変わらない」というものです。これにより、「金利が上がるたびにすぐ返済額が増加する」といった事態を防ぐことができます。

また、6年目以降に金利を見直す際に適用されるのが125%ルールです。

このルールでは、仮に金利が急激に上昇していても、新しい返済額はそれまでの返済額の1.25倍までに抑えられます。たとえば、毎月の返済額が10万円だった場合、金利見直し後の上限は12.5万円となるということです。

変動金利では、これらのルールにより返済額が一気に増えるリスクを抑えています。

2.2 総支払額が増える可能性もある

ただし、5%ルールや125%ルールには気を付けたい点もあります。

返済額が据え置かれている間に金利が上昇すると、毎月の返済額のうち利息に充てられる割合が増え、その分だけ元本の返済が遅くなります。「返済を行っているのにローン残高がなかなか減らない」という状況になるイメージです。

結果として、当初の返済計画よりも総支払額が増えたり、返済期間が延びたりする可能性があります。「毎月の返済額が変わっていないから大丈夫」と安心しすぎず、金利が上昇しているときは残高の減り方にも目を向けておくと安心です。

なお、これらのルールはすべての金融機関で採用されているわけではありません。ネット専業銀行などでは、これらのルールを採用せず、金利上昇が即座に返済額に反映される契約も増えています。中には5%ルールや125%ルールを適用していないところもありますので、改めて契約書の内容をチェックしておくとよいでしょう。