春の柔らかな日差しに誘われて、園芸店に並ぶ色とりどりの花々に目が留まる季節がやってきました。

お部屋の窓辺や玄関先に一鉢添えたり、あるいは庭の片隅に植えたりするだけで、日々の暮らしにパッと明るい彩りが生まれるものです。

「丁寧な暮らし」を心掛けたいシニアのみなさんの中には、趣味にかける費用とのバランスにふと心を配ることもあるかもしれません。

総務省の家計調査(※1)によると、65歳以上の単身無職世帯では、65歳以上の単身無職世帯では、ひと月の可処分所得(※2)が11万8465円であるのに対し、消費支出(※3)は14万8445円となっており、毎月の支出が収入を上回る傾向であることが示されています。

やりくりを大切にされるシニア世代にとって、一年草のように毎シーズンの植え替えが不要な「多年草」は、長い目で見れば手間もコストも抑えられるため、心強いパートナーになってくれるでしょう。

環境さえ合えば「植えっぱなし」に近い感覚で付き合える丈夫なものも数多くあり、季節が巡るたびに美しい花を咲かせてくれます。

今回は、この春お迎えしたい「春の多年草」を3種類、参考価格とともにご紹介します。

※1 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編2025年(令和7年)平均結果の概要」(2026年2月6日公表)
※2 可処分所得:いわゆる手取り収入のこと。「実収入」から税金、社会保険料などの「非消費支出」を差し引いた額
※3 消費支出:いわゆる生活費のこと

1. 60歳代ひとり暮らしの季節を彩る「長く咲く春の花」3選!毎年咲いてくれる多年草はコスパ◎

春の訪れとともに、無理のない範囲でガーデニングを楽しみたい方へ。お手入れが比較的穏やかで、環境さえ合えば繰り返し花を咲かせてくれる多年草を厳選しました。

それぞれの個性が光る、愛らしい花々を見ていきましょう。

1.1 オステオスペルマム

春花壇の主役「オステオスペルマム」1/4

オステオスペルマム

Richard Nieper/istockphoto.com

オステオスペルマムは、鮮やかな花びらとぱっちりとした花の形が元気をくれる、春を代表する多年草です。

最近はアンティーク調のニュアンスカラーや、スプーンのような形をしたユニークな花びらを持つ品種も主流となり、大人っぽい庭づくりに不可欠です。

日差しを浴びて花を開き、夜や曇りの日にはそっと閉じるという、まるでお休みしているかのようなリズミカルな性質も愛着がわくポイント。

長く付き合う秘訣は「蒸れ」を防ぐこと。梅雨入り前に込み合った茎や葉を軽く切り戻し、株全体の風通しを良くしてあげましょう。

また、霜に当たると株が傷んでしまうことがあるため、冬場は軒下へ移動させたり、根元を保護してあげたりすると、翌春もまた美しい顔を見せてくれますよ。

※参考価格:400円~800円前後(3.5号ポット苗)

1.2 宿根ネメシア

宿根ネメシア2/4

宿根ネメシア

Alex Manders/shutterstock.com

オオバコ科(旧ゴマノハグサ科)の宿根ネメシアは、ふんわりとした小さな花が連なって咲く、優しげな雰囲気が魅力です。ほんのりと甘い香りを漂わせる品種もあります。

春から初夏、そして秋と、季節をまたいで長く咲き続けてくれます。梅雨前など、一度花が落ち着いた頃に草丈を半分くらいまで整えて風通しを良くしてあげると、夏の蒸れを防ぐことができ、また元気に次の蕾を準備してくれます。

植え付けた場所に馴染めば、何年も繰り返し咲いてくれる優等生です。

※参考価格:400円~700円前後(3号ポット苗)

1.3 ゼラニウム

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ゼラニウム

ncristian/istockphoto.com

ゼラニウムは、春から秋まで、繰り返し花を届けてくれる生命力あふれる多年草です。土の表面が乾いたのを確認してから、鉢底から流れるくらいたっぷりと水をあげてください。

雨が続く時期は少し苦手なので、できるだけ雨を避け、風通しの良い場所で管理するのが健やかに育てるコツです。

また、寒さには少し弱いため、冬は暖かい場所で保護してあげると冬越しがしやすくなります。こまめに花がらを摘んであげると、病気の予防になり、美しさを長く保つことができますよ。

※参考価格:300~600円(3号ポット苗)

2. 季節に合わせたひと手間で、ガーデニングをもっと楽しく!

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リユースしたペットボトルから作ったかわいい植木鉢

NaiyanaB/shutterstock.com

一年草のように毎シーズンの植え替えが不要な多年草は、長い目で見れば手間もコストも抑えられるのが大きなメリットです。

さらに、器選びにひと工夫加えるのも、ガーデニングの醍醐味。

例えば、100円ショップのシンプルな鉢に麻紐を巻いてナチュラルな装いにしたり、お気に入りのデザインの空き缶を再利用して「アップサイクル」を楽しんだり。

こうした小さなくふうは、費用を抑えるだけでなく、世界にひとつだけの「特別な一鉢」へと変身させてくれます。

毎日無理に頑張らなくても、植物たちの力を少し借りるだけで、お庭はもっと豊かで心地よい空間になります。少しの手入れで毎年美しい姿を見せてくれ、お庭をセンス良く引き立ててくれますよ。

この春は、日々のお手入れに応えて長く目を楽しませてくれる頼もしい多年草を相棒に迎えて、心地よいガーデニングライフを始めてみてはいかがでしょうか。

※植物の生育状況や管理方法は、地域の気候や環境によって異なります。記載内容は目安として、お住まいの地域や環境に合わせて調整してください。

参考資料

LIMOガーデニング部