1.2 四輪の大赤字を二輪と金融でカバーする構造
企業は通常、いくつかの事業の柱を持っています。ホンダの場合は大きく分けて「二輪事業(バイク)」「四輪事業(自動車)」「金融サービス事業」などがあります。
このセグメントごとの営業利益を見ると、驚くべき事実がわかります。
バイクなどを扱う「二輪事業」は5465億円の黒字、そしてローンなどを扱う「金融サービス事業」は2180億円の黒字を叩き出しています。その一方で、ホンダの代名詞とも言える「四輪事業」は、なんと1664億円の赤字に陥っているのです。
このいびつな事業構造について、泉田氏は次のように指摘します。
「2輪と金融サービスで稼いでて、4輪が赤字。」
つまり、ホンダの実態は「自動車で儲けている会社」ではなく、「バイクと金融で稼いだ利益を、自動車の赤字で食いつぶしている会社」になっているということです。
読者の皆さんにとっても、世界的な自動車メーカーであるホンダが、実は自動車事業で苦戦しているというのは意外な事実ではないでしょうか。
